今月の不動産の見通し

豪州不動産事情

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第40回

今月の不動産の見通し

シドニーの商業物件がこのほど、「世界で最も価値のある物件」として、トップ10に入りました。アジア・パシフィック・エリア部門では、東京の4位に次いで10位にランキングされました。

1位はイギリスの首都ロンドン、2位はアメリカ・ニューヨークの中心地マンハッタンで、今回初めてシドニーがオーストラリアの都市としてトップ10入りを果たしました。

トップ10入りを果たした背景には、シドニーの商業ビル施設の成長率の高さが挙げられます。昨年、東京の商業ビルの成長率は0パーセントでしたが、シドニーは16パーセントの成長率を記録。年間の利回りもニューヨークが3.5パーセントだったのに対し、シドニーは倍の7パーセントと、非常に魅力的な投資利回りでした。ここ最近、世界的に見てもシドニーの商業物件は注目され始めています。

さて、オーストラリア国内の住宅市場についてですが、中間取引価格帯が100万ドルを超え、価格上昇が止まらない状況が続いていました。しかし8月は、オークション落札率もこれまでのように80パーセントを超える勢いはなく、70パーセント台後半にとどまりました。

1つ事例を挙げると、グリーブ(シドニー中心部から車で約10分の位置)では、2ベッド・ルームのテラス・ハウス(購入時52万5,000ドル)が、8月中旬に行われたオークションでは130万ドルで落札され、ここ10年で倍以上の価格に跳ね上がりました。中古市場はまだまだ上昇が続くと見られています。

一方、新築物件数は、ブリスベンの物件がどんどん売り出しを始めていて、シドニーの物件数をはるかに超えているようです。気になる価格ですが、シドニーに比べるとまだお手ごろで、1ベッド・ルームは30万ドル前半~、2ベッド・ルームが40万ドル台後半~と、シドニーの投資家たちもブリスベンにシフトし始めています。ブリスベンは今後も大型開発案件が当面続く予定ですが、それに伴い住宅価格も上がってきています。

そのほかの都市は住宅価格も落ち着いているので、注目都市は引き続きシドニーとブリスベンではないでしょうか。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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