今月の不動産の見通し

豪州不動産事情

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第41回

今月の不動産の見通し

シドニーもようやく春になり、不動産市場が活発に動く時期が到来しました。先週末のオークション落札率は80パーセントを切り今までのような90パーセントを超え、ほとんどの物件が落札される状況から少し落ち着いた気がします。

とはいえ、人気のエリアではまだまだ競争が激しく、実際に私もシドニー近郊のアレキサンドリアのオークションを見に行きましたが、1ベッド・ルーム駐車場付きのユニット(オファー価格65万ドル)に対し、20人が登録、価格が84万ドルまで上がり落札されました。

現在、バイヤーは多いのに、売り物件が少ないために物件獲得の競争が加熱しているように感じました。物件に対してついた価格ほど、実際の物件に価値があるのかはなんとも言えません。しかし、バイヤーの心理としてはまだまだ不動産価格は上がり続けると予想されます。また現在、金利が安いため、不動産の購入を検討する方が多いように見受けられます。

また、中古と新築物件の価格を比較しても、新築物件を購入した方が自分の好きなプランを適正価格で購入できるため、中古で物件を購入できない方が新築物件の購入へシフトしている傾向です。

新築物件だと、完成は2年前後と先になりますが、1)今購入する価格より完成時の価格の上昇を見込んでいること、2)適正な価格で好きなプランが選べることなど、があるため、新築物件は、投資家のみならず中古物件の購入を諦めた方からの需要が高いです。

シドニー・シティ中心エリアでの新築物件開発は少ないため、最近は工業地帯でウェアハウスやオフィス・ビルなどを居住用に改築した物件が割安感もあり人気が高まりつつあります。

シドニー近郊の手ごろな価格で注目を集めるエリア
Chippendale、Ashfield、Camperdown、Rosebery、Marrickville、St Peters周辺

9月中旬には、オーストラリアの首相がトニー・アボット氏から、マルコム・ターンブル氏に変わりました。これに伴い、今後の豪州経済も変化していくと予測される中、不動産市場がどのように変わっていくのか、要注目です。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る