今月の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第43回
今月の不動産の見通し

10月ごろを境に、シドニーの不動産市場は急激に冷え込んできました。

11月3週目の週末には、オークション落札率がここ数年で最も低い57.5パーセントを記録しました。今後3年くらいは不動産市場の低迷は続くと予測されていますが、冷え込んでいるエリアは主に郊外を中心としたエリアです。シティ周辺は郊外に比べると、そこまで落ち込んでいないのが現状です。

2015年度はオークションの平均取引価格帯は109万2,000ドルまで値上がりしました。

では、一体どのエリアが伸びているのか、データを見てみました。

シドニーの不動産オークション市場での落札率(7~11月)
シドニーの不動産オークション市場での落札率(7~11月)

西のダンダス(Dundas)が52.8パーセントと伸び率が最も高く、中間取引価格帯で109万2,500ドルを記録。続いてクロヌラ(Cronulla)が44.2パーセントで、中間取引価格帯は173万ドルを記録しています。

その他ハンターズ・ヒル(Hunters Hill)では40パーセントの伸び率を見せ、中間価格帯が256万2,500ドル、ウラーラ(Woollahra)は38.6パーセントの伸び率で、中間価格帯が263万5,500ドルでした。ウラーラは元々高級住宅街ですが、不動産価格はさらに上昇を続けています。

前述した通り、今後も不動産市場は低迷が続くと予測されています。しかし、データを見る限り、低迷が予想されるのは郊外を中心としたエリアが多く、シティ周辺の人気の高いエリアや高級住宅街などでは、現段階であまり影響は出ないでしょう。

一方、新築物件の売れ行きですが、中古物件がオークションで異常なくらい値上がってしまった影響を受けて、買いたくても購入出来ない人が増えています。したがって、新築物件の需要は今後もしばらく続く見通しです。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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