今月の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第45回
今月の不動産の見通し

1月上旬の不動産の動きですが、1月はホリデー中のオーストラリア人も多かったため、売買、賃貸ともに動きは鈍かったです。2015年を振り返ると、シドニーやメルボルン、ブリスベン、パースなど、国内の主要都市では供給が増えたため、賃貸物件の家賃の値上がりは今までのように上がり調子ではなかったのが特徴です。

シドニーは約1.9パーセントの上昇、メルボルンは2.2パーセントの上昇、ブリスベンが0.30パーセントの下落、パースは大きく家賃が下落しマイナス8パーセントと、都市により開きはありますが、今までのように5パーセントから10パーセントの上昇は見込めませんでした。今年も新築物件の完成が増える見込みなので、賃貸市場では家賃の値上げはあまりなさそうです。

投資利回りを見てみると、シドニーは3.7パーセント、メルボルンは3.4パーセント、ブリスベンは4.5パーセント、パースは4パーセントと若干利回りが下がってきています。

今年初めから世界経済が不安定で、株価も大幅な下落を見せ、また豪ドルも円高基調になりました。今年の不動産の動きは、今までのような年率20パーセント前後の価格上昇の動きはみられないと予測されていますが、緩やかでも物件価格の上昇は見込まれています。

動きが鈍化していた1月の不動産市場だが、今月からは活発な動きを見せると予測されている
動きが鈍化していた1月の不動産市場だが、今月からは活発な動きを見せると予測されている

2年前くらいに新築物件(オフ・ザ・プラン)で売り出された物件は続々と完成を迎えています。現在、価格は順調に上がっており、少し例を挙げると、ピアモントにある1ベッド・ルームの場合、当時の売り出し価格が70万ドルだったのに対し、現在の価格は78万ドル前後まで上がっています。また、アレクサンドリアにある2ベッド・ルームでは、当時の売り出し価格が85万ドルだったのに対し、現在の価格は110万ドル前後に跳ね上がり、この2年の間に価格が大幅に上昇しました。

さて、1月中旬に行われたオークションの結果ですが、シドニーでは落札率が61パーセント、取引中間価格帯が94万7,000ドル、メルボルンが落札率69パーセント、取引中間価格帯は67万1,000ドル、ブリスベンの落札率は36パーセント、中間価格帯が61万5,000ドルという結果でした。年始にしては動きが鈍いですが、2月からは不動産市場も活発に動き始めるでしょう。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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