豪州不動産事情/2016年5月の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第48回
今月の不動産の見通し

ここ数年間、異常なまでに上昇を続けていたシドニーの不動産価格に、いったんピリオドが打たれました。2015年の不動産中間取引価格は、ついに100万ドルを超えましたが、16年四半期は99万5,804ドルと、100万ドルを切りました。

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NA1605_REAL_L3エリア別に見たシドニーの不動産価格変動率

エリア別に見たシドニーの不動産価格変動率

NA1605_REAL_L4過去20年間のシドニーの不動産価格推移

過去20年間のシドニーの不動産価格推移

エリアによっては、不動産価格がこの5年で倍以上になった地域もあります。しかし昨年10月、11月ごろにピークを迎えた不動産価格も、現在は下降の時期に入り、やっと買い手市場になったと言えるでしょう。ただし、今後も大幅な価格下落は予想されておらず、若干下がる程度と予測されています。

エリア別に見ると、特に下落率が高かったのは、シドニー北部のアッパー・ノース・エリアでマイナス4.4パーセント。次にインナー・ウエストがマイナス3.1パーセントでした。

一方、人気エリアのイースタン・サバーブや、ローワー・ノース・エリアも、これまではすぐに買い手が見つかりましたが、現在は買い手の反応も鈍くなり始めています。

一方、メルボルンやブリスベンにおいても不動産市場は冷え込み始めました。オーストラリア全体では一戸建てが0.5パーセント、ユニットは1.3パーセントの下落となりました。

今後、大都市圏では多くの新築物件が完成を迎え、供給が増える見込みです。都市によってはテナントが見つからず、家賃の値下げ競争に入っているエリアもあります。シドニーでは大きな値下がりは予測されていませんが、冷え込み状態は当分続くと予想されます。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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