豪州不動産事情/2016年10月の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第53回
今月の不動産の見通し

10月に入りました。不動産市場は活発な動きが見られ、9月のオークションでは18カ月ぶりに85.1パーセントの高い落札率を記録。特にアッパー・ノース・ショア、サウス・ウエスト、インナー・ウエストでは90パーセント以上の落札率を記録しました。シドニーの不動産市場は加熱している様子が伺え、これは危険信号とも取れます。

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都市別に見た不動産価格変動率

シドニーのオークション不動産価格の推移

6月からの四半期の不動産価格動向を見ると、オーストラリア全体では2パーセントの上昇、シドニーは2.8パーセント、メルボルンは2.7パーセント、ブリスベンは1.1パーセントの上昇となっており、パースは1.2パーセントの下落となりました。昨年同時期の四半期を振り返ると、シドニーは8.9パーセントの伸び率を記録していたので、価格の上昇率はわずかです。しかし今後の四半期はシドニーは4パーセント、メルボルンは3.5パーセントの上昇が予想されています。

賃貸市場では、各都市のCBDにある物件空室率がメルボルンは3.1パーセント、ブリスベンは4.7パーセント、シドニーは2.1パーセントという状況。新築物件が次々と完成を迎え、今後も供給量が増加する見込です。それと共に人口も増加傾向にあるため、供給過多になることはないでしょう。

初めて不動産を購入する人にとっては物件価格が高くても、家賃も同様に高くなることが予想され、また政策金利が低いため購入に踏み切る人が増えています。投資家にとっても、価格の上昇が予測できることから、節税対策やキャピタル・ゲインを目的とした投資が増え続けています。

今年は不動産の動きが鈍くなるという予測がありましたが、今後もシドニーや他都市での不動産価格の値上がりが見込まれています。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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