豪州不動産事情/2016年11月の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第54回
今月の不動産の見通し

シドニーでは10月中旬のオークションの落札率が84.4パーセントを記録し、昨年と同じ時期の64.4パーセントに比べると不動産市場の動きが活発化していることがうかがえます。一番落札率が高いエリアはロウアー・ノースで92.5パーセント、続いてシティーとイースタン・サバーブが88.7パーセント、アッパー・ノース・ショアは80パーセントを記録しました。先週末の中間取引価格帯は121万ドルを記録し、昨年の95万7,000ドルに比べても価格が上がっていることは明らかです。

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シドニーのオークション不動産価格の推移

シドニーのオークション不動産価格の推移

メルボルンでのオークション落札率は83.7パーセントを記録し、昨年70.4パーセントに比べ大きく伸びを見せています。また、取引中間価格帯も昨年の82万ドルから今年は86万ドルへと上昇しています。

シドニーの新築物件も、人気のあるエリアで評判の良いディベロッパーによる物件は、数時間で完売しました。昨年に比べると新築物件の売れ行きはだいぶ遅くなってきたようにも思えますが、エリアによってはまだ加熱が続いている地域があります。新築物件の売り出し価格も年々上昇していますが、賃料の上昇や、供給がタイトである状況、銀行の借り入れ金利が低いことが新築物件の売れ行きの遅さの背景にあるからではないでしょうか。

今後もエリアによって値上がりのスピード感は違いますが、どのエリアも緩やかに上昇が続くことが予測されています。

ただし、これから夏に向け年末のクリスマス・イベントなどもあり、買い手にとっては一番良い取引ができる時期が11月から12月と言われているので、今月のオークション落札率も活発化するのではないでしょうか。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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