豪州不動産事情/2017年2月の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第56回
今月の不動産の見通し

昨年末の不動産の動きは、2015年の同時期に比べオーストラリア全体で一戸建ては中間取引価格が77万4,799ドルと6.1パーセントの上昇、ユニットは4.2パーセント上昇しました。この年末にかけての四半期を見るとシドニーでの一戸建ての中間取引価格帯は110万6,415ドル(昨年に比べ7.4パーセントの上昇)と最高値を更新しました。メルボルンでは79万8,367ドル(昨年に比べ9.8パーセントの上昇)、ブリスベンでは53万2,051ドルと(昨年同時期に比べ3.2パーセントの上昇)と今年は不動産価格下落が予測されていましたが、特にシドニーとメルボルンは引き続き上昇記録を大きく更新しました。

ユニットの中間取引価格帯は、シドニーが71万2,002ドル(昨年に比べ3.6パーセントの上昇)、メルボルンが47万2,667ドル(昨年に比べ6パーセントの上昇)となりました。

オーストラリア全体で見ると、パースは不動産価格が下落し、ブリスベンでは0.7パーセントの成長となり、他都市に比べると勢いは落ち着いてきています。

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エリア別一戸建て中間取引価格帯の上昇率

エリア別一戸建て中間取引価格帯の上昇率
エリア別一戸建て中間取引価格帯の最高値
エリア別一戸建て中間取引価格帯の最高値

また17年の不動産の見通しですが、引き続き低金利、不安定な経済状況を予測する声はあるものの、投資家は依然活発な動きを見せそうです。

特に今後もシドニーとメルボルンは、新築物件の建設予定や多くの新築物件の完成を迎えるため、国内外の投資家から引き続き注目されることが予想されます。ただ、今後は各都市でも人気のあるエリアとそうでないエリアの二極化が進むと考えられています。

まだオーストラリアでは住宅の供給不足が続いている状況ですが、国全体で多くの新築物件の供給が増すとエリアによっては家賃の競争が起こる恐れがあります。ただし、今後もシドニー、メルボルン、ブリスベンでは大型開発案件ラッシュが続く予定です。

17年の不動産価格も12年から15年の3年間に見せたような20パーセント前後となる上昇の可能性は低いですが、引き続き価格の上昇が見込まれています。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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