豪州不動産事情/2017年11月の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第65回
今月の不動産の見通し

10月21日付けのシドニー不動産オークション落札率は70.4パーセントとなり、前週の68.4パーセントに比べ上昇傾向にあったものの、昨年同時期の84.4パーセントに比べると大きく下回っています。

一方で、オークション物件数は、昨年同時期の629件に対し、10月14日は725件、21日は663件と昨年を上回る数となっており、来週には1,000件近くのオークションが予定されています。

また、シドニーのオークション中間価格帯は、前週の124万7,000ドルを上回る129万2,500ドルとなり、前年同時期の121万ドルから6.8パーセント上昇しています。

注目されたオークションの1つに、シドニーのセントラル駅近く、サリー・ヒルズの2ベッドルーム物件があり、同エリアの2ベッドルーム物件の中間値が122万ドルのところ、127万ドルで落札されました。2006年に52万5,000ドルで売却された物件で、2倍以上の値が付く結果となりました。

エリアによっては停滞している所も数多くある中、人気のあるエリアである、特にシティーから近郊のエリアでの価格の下落は見られていません。

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シドニー不動産のオークション落札率の推移
シドニー不動産のオークション落札率の推移

オークション落札率が回復傾向にある中、11月にはオークション物件数も増えると見込まれており、不動産市場の回復を期待する声もあります。

また新築物件についても、現在許認可を申請している物件や引き続き物件完成を迎えるところも多く、今後も新築物件の供給は増え続ける見通しです。

シドニーでは、空室率も2パーセント前後とまだ供給が足りない状況です。メルボルン、ブリスベンでは新築物件も増え今後もまた続々と完成を迎えますが、エリアによっては供給過剰のエリアが目立ってきています。ただ、投資家からするとシドニーよりは物件価格が安いので購入しやすい物件が多く、また将来の値上がりも期待できるとのことでメルボルン、ブリスベンへの投資も人気があります。ですが、今後の供給過剰のリスクを考えると投資してはどうなのか問われるのではないでしょうか。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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