豪州不動産事情/2018年1月の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第67回
今月の不動産の見通し

2017年を振り返ると、不動産上場価格は12年から現在までずっと20パーセント前後の成長を見せてきましたが、最近やっと高止まりして、シドニーでも直近の四半期は1.4パーセントの価格の下落率を見せました。

また、オーストラリア全体では、0.2パーセントの下落率でした。新聞やテレビのニュースなどでも「住宅ブームはほぼ終わった(Housing boom is almostover)」という言葉をよく目にされるかと思います。

ただし、メルボルンでは1.1パーセントの上昇、ブリスベンでは0.7パーセントの上昇、アデレード、ホバートは3.4パーセントの上昇を見せました。

この不動産上場価格の下落の要因は、新築物件の建築が急激に増えたことが1つとされています。特に、メルボルンでは15.5パーセントの許認可申請の上昇、シドニーにおいては10パーセントと許認可申請数が減ってきたとはいえ、まだ件数は増え続けているのが現状です。

18年も不動産上場価格は低迷を続けると予測されていますが、エリアによっては緩やかでも根強く価格の上昇を続ける所があると予測されています。そのため、シドニーでは、2~4パーセントの上昇、メルボルンは7~9パーセントの上昇があると予測されています。

シドニー中心部でも新築物件の完成を迎える物件が多くありますが、銀行の融資も厳しくなり、特にオーストラリア国外に住んでいる方には銀行が融資をやめてしまったので、引き渡しができなくなる物件が増えると見込まれています。

賃貸も供給が増えたためか、家賃の上昇は目立たず家賃は据え置きになるケースが増えています。ただし、オーナー側としては所有しているコストが上がっているため、相場に似合わず上昇を交渉してくるので賃貸はよく相場を確認することをお薦めします。


スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環

NSW州不動産業者免許(フル・ライセンス)所持

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