豪州不動産事情/2018年2月の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第68回
今月の不動産の見通し

2017年の後半ごろから不動産価格が低迷を始め、シドニーでもわずかながら1.3パーセントの価格の下落を見せました。2018年はエリアにもよりますが、5パーセント前後の下落が予測されています。今後数年は低迷が予測され大きく落ちたとしてもシドニーは10パーセント前後、メルボルンはシドニーほどの下落は見られず5パーセント前後ではないかとの予測です。

下落の要因としては、今まで不動産高騰が続いており、銀行の融資や外国人バイヤーの規制、「Stamp duty」の課税や投資家の規制などの調整が入ったこともその1つとされています。その他、投資家向けの銀行の利息の上昇、住宅の供給が増え賃貸物件の競争も以前に比べると減り、家賃も高止まりを見せました。

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「Housing Boom and Burst Report 2017」
「Housing Boom and Burst Report 2017」
不動産業界における信頼水準
不動産業界における信頼水準

それでもなお、住宅不足は続いており、ニュー・サウス・ウェールズ州の新しいサバーブとして新しい空港の周辺サウス・クリーク・ウェスト辺りに3万世帯の住宅が供給される予定です。昨年はこの新しいエリアの周辺で不動産価格が20パーセント上昇を見せたエリアもあります。

今後、価格の下落を見込んではいるものの、先述の新しい空港周辺や、新しいエリアの開発地としてサウス・ウェスト・レイル・リンク沿線やフレンチ・フォレストに新しい病院の開発などもあり、この近辺で5,000世帯の新しいマンションの建設計画なども見込んでいます。よって、このようなエリアでの価格の下落はあまり影響がなさそうです。

なお、メルボルン市場はシドニー同様、今後も新規開発が続くことが予想されていますが、投資の観点から見るとメルボルンの方が不動産の成長が見込めると予測されており、シドニーよりもメルボルン市場が初めて良くなるとの見込みです。


スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環

NSW州不動産業者免許(フル・ライセンス)所持

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