豪州不動産事情/2018年4月以降の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第71回
今年4月以降の不動産の見通しについて

昨年の全データが出そろい、17年の全国平均住宅価格は5%の上昇でした。各都市の上昇率は、ホバート13.1%、メルボルン10.2%が2桁の伸びとなり、キャンベラ5.7%、シドニー3.8%、アデレード3.6%、ブリスベン2.1%と続きましたが、パース1.7%、ダーウィン6.3%の下降となりました。

オーストラリアの市場調査を行う会社「Propertyology」によると、価格が上昇している同国の550のカウンシルと、17年に売れ行きの良かった40エリアを対象に調査したところ、同国内の売れ行きの良い手頃なエリアは、今後数年間でシドニーとメルボルンをしのぐ可能性があるとのことでした。まだ物件価格が低めであること、価格が上昇傾向なことが、今後成長するであろうエリアを見極める鍵だとしています。

シドニーとメルボルン以外でも買い手の動きが活発で、物件の売れ行きが早いエリアがあります。例えば、タスマニアのクラレンスで、平均販売期間がわずか10日間と、前年と比較して物件が市場に出ている日数が60%も減少でした。QLD州ブリスベン周辺ではレッドランドで平均販売期間が1年で37%上昇し38日間となり、その他ケアンズ、ハーベイ・ベイ、マッカイ、ゴールドコーストが挙げられています。SA州ではアデレード・ヒルズ、マリオン、プロスペクト、ウエスト・トーレンズ、ソールズベリーで既に販売数の増加と販売期間の減少が見られます。WA州では景気が安定するにつれ、パースよりも郊外に改善が見られ、ブルーム、バッセルトン、カラサ、ポート・ヘッドランドの売れ行きが早くなっています。VIC州ではバララット、シェパートンの他、東メルボルンのフランクストン、ダンデノング、カーディニアや北のヒューム、ミッチェル、マセドニア・レンジズの評価が高いです。NSW州のオレンジでは、1年で物件販売数が13%増加し販売期間も23%早くなりました。ハンター・バレーは既に価格が上昇していますが、マスウェルブルックやシングルトンでは30万ドル台の1戸建てもあり、今後まだ伸びていくと予想されます。不動産の好調なメルボルンの物件については、三菱地所とレンドリースの共同プロジェクトのセミナーを5月30日開催予定です。ご興味ある方はぜひご参加ください。

■8都市住宅価格変動

都市 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
シドニー 119.0% 133.4% 151.9% 167.6% 174.0%
メルボルン 109.7% 115.2% 126.3% 140.0% 154.3%
ブリスベン 107.1% 112.3% 117.0% 121.4% 124.0%
アデレード 104.4% 107.3% 110.8% 115.3% 119.4%
パース 113.9% 114.5% 111.2% 106.6% 104.8%
ホバート 103.3% 105.2% 108.9% 118.5% 134.0%
ダーウィン 112.8% 113.7% 110.1% 102.4% 96.0%
キャンベラ 101.8% 104.3% 110.6% 116.7% 123.4%

2011-2012: 100%(出典:ABS6416.0)


スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環

NSW州不動産業者免許(フル・ライセンス)所持

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