豪州不動産事情/2018年5月以降の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第72回
今年5月以降の不動産の見通し

最新の不動産価格調査によると、オーストラリアの戸建て価格の中央値が、2017年12月から18年3月までに1.2%下降しました。

シドニーでは、第1四半期に2.6%の下落となり、6年ぶりに対前年比でも減少を記録しました。一方、メルボルンでは、第1四半期の上昇率は0.1%に留まり、12年9月以降では一番低い上昇率となりました。

今後2~4年の間に、オーストラリア全域の住宅価格が是正されると指摘するエコノミストによれば、20年までに10%の下落があっても、過去3~4年で40%近く上昇したうちの10%に過ぎないと見ています。ただ、過去10年間に驚異的な利益を生んだシドニーとメルボルンにおいては、最大25%程度になる可能性も示唆しています。専門家の中には、今年シドニーとメルボルンの不動産価格が5%下落すると予想しており、住宅市場に変化が起きていることは明確であると予想する人がいる一方で、今年は2%、19年には4%の上昇を予想している人もいます。

過去55年間でオーストラリアの住宅価格はおよそ9年ごとに倍増しており、世界的にも最も長い間、継続的な価格低下を伴わない価格の上昇だと言われています。過去最近にあった価格の下落も、比較的小規模なものだと指摘されています。

ドメイン・グループのデータでは、過去15年間、対前年比の不動産価格が下がったのは3回のみで、1四半期に1.9%以上低下したことはないと発表されています。

最近のオーストラリアの経済、ローン、住宅環境は変わりつつありますが、節税対策(favourable tax policies)として不動産投資はまだ高い需要があり、人口増加も続いています。しばらくの間は不動産市場に暗いニュースが続くとしても、投資家の数は減りそうにありません。


スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環

NSW州不動産業者免許(フル・ライセンス)所持

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