豪州不動産事情/2018年9月以降の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第76回
2018年9月以降の不動産の見通し

9月に入り、春の時期は通常であれば不動産も活発な動きを見せる時期なのですが、今年に関しては各都市不動産価格の上昇は見込めず、停滞もしくは下落気味です。

第2四半期の不動産価格の推移について、シドニーは1.2%の下落、メルボルンは0.8%の下落となっています。2017年7月から18年6月までを見てもシドニーは3.9%下落しています。

オークション落札率もシドニーでは55%、メルボルンは53%という結果です。オークションで売却できず、通常の売買取引も増えている状態です。一戸建ての中間取引価格帯は、オークションでのシドニーの中間価格帯は150万ドル、通常の売買では90万ドル、メルボルンではオークションでの中間価格帯が90万ドル、通常取引では70万ドル前後とオークションの価格の方が高く売却されています。

各都市のオークションでの人気エリアと物件の成功事例として、シドニーは「ローワー・ノース・ショア」の3ベッドルームのユニット、メルボルンは「インナー・サウス」の2ベッド、ブリスベンはインナー・ブリスベンの3ベッドの戸建て、パースは「インナー・パース」の3ベッドの戸建てとなっています。


今後も不動産価格の緩やかな下落が続く見込みですが、人口増加に伴い供給不足の傾向は回復していないので、大幅な下落には達しないと予測されています。一方、銀行も価格下落を懸念し、借り入れを厳しくし、特にファースト・ホーム・バイヤーの人たちにとっては銀行からの融資が困難な状況となっています。

今後も不動産価格について、上昇は見込めませんが、売り手市場から買い手市場にシフトしてきているので、良い物件を交渉できる時期に入ったのではないでしょうか。


スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環

NSW州不動産業者免許(フル・ライセンス)所持

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