豪州不動産事情/オーストラリア主要8都市の中間価格帯(2019年1月)

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第82回
オーストラリア主要8都市の中間価格帯(2019年1月)

オーストラリア主要8都市の2019年1月の中間価格帯が、メルボルンに本社を置く不動産専門広告会社「REA Group」が運営する住宅情報サイト「realestate.com.au」から発表されました。

シドニーの中間価格は依然、他都市より高値であるものの、過去のピーク時と比べ6.7%下落し、19年前期に更に5%ほど下落すると予想されています。ただし、高級住宅地と称されるマンリーやパディントンの物件は需要も高く、価格も緩やかに上昇しています。メルボルンでもシドニー同様、19年前期に更に3%程度の下落が予想されていますが、郊外のバララットは6.4%、ジーロンは5.6%上昇しています。

主要都市の中で一番の上昇率だったのがホバートで、戸建てが9.1%、アパートメントが5.5%の上昇となりました。また、過去6カ月の間に同サイトに掲載された物件の検索率においても、他都市を大きく引き離す数値となりました。キャンベラでは、雇用率の上昇に助けられ戸建てを中心に購入、賃貸共に需要が増え、主要都市の中で2番目に高い価格上昇率となりました。ブリスベンとアデレードはほぼ横ばい、パースとダーウィンは、アパートメントの下落率がそれぞれマイナス6%超えとなり、引き続き下落傾向となりました。

今後も都市とエリアによっては下落が続くと想定されますが、各都市の人気エリアはあまり影響を受けていないようです。賃貸においても供給過剰のエリアは家賃が若干下がってきていますが、売買同様、人気のあるエリアの価格は停滞しているだけで下落の影響は出ていません。人口増加が続き、不動産物件を購入できないファースト・ホーム・バイヤーの方々が賃貸し続けることも理由の1つです。

ニュースなどでは今後の不動産価格下落が予想されていますが、一部エリアでは需要が追い付かない所もあるので、価格が低迷している今の時期が購入するのに良いタイミングの場所もあるかと思います。

都市 戸建て アパートメント
中間価格($) 前年比(%) 中間価格($) 前年比(%)
シドニー 955,000 -6.5 720,000 -4.9
メルボルン 737,000 -1.9 550,000 -0.4
ブリスベン 530,000 0.3 390,000 -0.5
アデレード 465,000 1.3 340,000 -0.1
ホバート 450,000 9.1 336,000 5.5
ダーウィン 488,000 -1.9 364,000 -6.1
キャンベラ 670,000 2.4 426,000 -1.7
パース 500,000 -3.1 380,000 -6.5

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環

NSW州、VIC州不動産業者免許(フル・ライセンス)所持

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