第18回 不動産市場について

豪州不動産事情

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第18回

不動産市場について

5月に入り、不動産オークション・レートは、過去3年間の中でも83%の落札率という非常に良い結果がここ2週間続いています。こうした背景には、低金利、住宅価格の値ごろ感があると思われます。

昨年1年を振り返ると、国内における経済スピードの二極化「2スピード・エコノミー」によって労働市場の不安定な状況は今後も続くと考えられますが、しかしながらオーストラリアの住宅事情は、2011年の不安定な時期に続き、12年には暫定的な安定の兆しを見せています。

11年の国勢調査によると、国の人口は事前想定よりも少ない2,232万4,000人でした。ただ、住宅建築の動きが衰えていたこともあり、住宅事情はバランスが保たれている状況と言えます。このことで、初めての住宅購入者や投資家の動きも支えられていると言うことができるでしょう。

世界経済の不安定さから市場の動きも不安定で、住宅ローンを避ける傾向は長期間において続いています。しかし最近は、住宅金利も下がり、住宅価格も以前に比べて手ごろになっているので、初めての住宅購入者にとっては購入の良いタイミングとなっており、その動きは市場の基盤を確固としたものにする上で好影響を与えているようです。

特に鉱業やそれに関する専門分野においての技術者不足によって、移民は増加傾向にあり、国全体の人口は再び増加していく気配があります。また、住宅建築の見通しが安定しない中、賃貸物件の空き状況は少ないまま改善されず、それがレントの上昇を招いています。根底にある住宅不足がこの先の何年かのうちに解決することが期待されます。

安定した物価上昇率に伴い家庭収入が増加する中、低金利と物件価格の値下がりがある現状は、住宅を買い求める絶好の機会でもあります。その結果、冒頭のように、購入意欲が増しているのではないでしょうか。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長 寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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