少し落ち着いてきた不動産マーケット

豪州不動産事情

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第28回

少し落ち着いてきた不動産マーケット

冬の時期には不動産の動きがあまりなく、先週の土曜日のオークションの落札率もこの1年で一番低い72.7%となりました。春まであまり活発な動きを見せないようなマーケットではないかと予測されていて、公定歩合金利もきっと上昇しないので、不動産も一時的に停滞気味だと感じられるのでしょう。

ただし、新築物件の売り出しは絶好調です。先週も新しい物件いくつかシドニー郊外(ストラスフィールド、ブレックファスト・ポイントなど)で販売開始になりましたが、即完売されたようです。

外国人は新築物件しか購入できないので、その需要が高まっている傾向がありますが、近ごろはローカルの人にも人気があります。その理由は、中古物件と価格の開きもあまりなく、クオリティーの高い洗練された物件に進化してきているからです。

自分で住む家を求める人の間でも、機能性が良く住みやすい物件が好まれている上、投資家にしても、新しい物件の方が税金対策として減価償却もでき、メンテナンスの面でも費用はかからないと見ています。テナントを見つける時も、新しい物件の方が人気も高く、家賃も高くなります。

今後も新築物件の建築ラッシュは続きますが、居住用にしても投資用にしても、ある程度良いデベロッパーであればクオリティーも高いので、売り出し前に予約で一杯になる傾向があります。

大規模開発においては、グリーン・スクエア駅周辺、ボンダイ・ジャンクション周辺、シティのバランガルーなどがありますが、まだ発売のだいぶ前でも購入を決めている人が多いようです。

一方、中古物件はマーケットが落ちついてきている中、オーナーとしてはマーケットが動いている時に売り出したい人が多いようですが、今は売り出し物件が少ないので逆に価格は競い合われ、上がっているようにも見受けられます。

今後、公定歩合金利が上昇したら、また不動産マーケットも変わるのではないでしょうか。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長 寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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