今月の不動産状況について

豪州不動産事情

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第31回

今月の不動産状況について

これからクリスマスシーズンに向け、最後の不動産市況追い込みの時期でまだオークションなどの売買も活発な動きを見せています。その背景には、売り物件も多くないのでその分その物件に集中し価格が上がる現象も起きています。

新築物件に関しても、シドニー、ブリスベン、メルボルンでは海外からの投資家も含め、現地の投資家やファースト・ホーム・バイヤーにも根強い人気があり、売り出し前の予約の時点で即完売している物件も多くあります。

先日、グリーン・スクエアにある新築大型物件も予約が殺到したことが報道されていました。価格も決して安くないですが、シティや空港に近く、今後グリーン・スクエア周辺も大々的な開発が行われるので注目を浴びているエリアです。

売買は活発な動きを見せる反面、賃貸市場は少し厳しい状況が続いており、今までのように年々家賃が上昇を続けるようなことから比べると、やっと落ち着いてきたように見えてきました。エリアによってはなかなかテナントが見つからず、数カ月も空きになってしまい価格が下がっている傾向も見受けられます。

現在は新築物件建築ラッシュなので、今後供給も増え続けますが、今後の空室率も若干上がってくるのではと予想されています。

続いて賃貸市場ですが、今年の4月ごろからレント価格の下落が目立つようになりました。シティ周辺でも去年から比べ約10%も価格が下がっており、CBDでも5.7%の下落と、今後もっと冷え込みが予測されてます。

賃料が下がる原因としては、新築物件の供給が増えたこと、住宅を購入しレントの需要がなくなったことが挙げられます。郊外では、家賃が20%も下がったエリアもあります。ただし、更新する場合は、オーナーは基本的にレントは下げませんが、交渉の余地はあると思います。

ただし、エリアによっては例えばグリーブやアナンデールなどは17%から25%くらいの上昇があったので、そのエリアのインフラや開発事情にもよって賃料の上昇に差異はあります。

この数年で物件の供給はもっと増えてくるので、賃料の行方が気になるところです。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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