今月の不動産事情

豪州不動産事情

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第35回

今月の不動産事情

3月も活発な不動産売買取引が行なわれ、オークション・レートも80パーセント以上の更新を続けている。新築物件の売り出しも、ボンダイ、グリーン・スクエアで人気のディベロッパーの物件は申し込み予約で完売という状況が続いている。

新築物件は海外からの投資が多いが、ローカルの購入者も多い。メンテナンスが大変であることやダウンサイズ目的などで戸建てを売却し、ユニットへの買い換えをする人が増えている。

ローカルであれば中古物件のユニットが購入できるにも関わらず、新築物件を購入する人が多い背景には、①中古物件の場合、オークションが多く価格が適正価格を上回ること、②購入希望者との競り合いなので購入できるか確実ではないこと、③購入後のリノベーションで費用がかかることなどから、確実に適正価格で自分な好きな間取りを抑えることができる新築物件を選択されるケースが多い。また、新築物件の場合、完成が数年先であることが多いので、その間にゆっくりと時間をかけて自宅を売却する段取りができ、時間的に余裕ができる。

さて、3月のRBAの金利も据え置きとなり、4月には値下げの可能性が再び予測されているので、銀行の借り入れ金利も据え置き、もしくは若干下がる見込みが予想されている。住宅購入者にとっては嬉しいニュースだが、不動産物件の価格が下がる見通しはなさそうだ。

ファースト・ホームー・バイヤーの購入者は郊外の手頃な価格帯のエリアに移り住み、既に住宅を所有し買い換えを計画している人は、現所有物件を良い価格帯で売却、譲渡税がないのでその資金をもとに物件を購入するので、冬の時期になると不動産の動きは鈍くなるが、今年の冬もまだまだ不動産の動きは活発との見通しだ。

賃貸物件については、新築物件が増え供給が増えてきているので空室が目立ってきている。古い物件から新しい物件へと移り住む人も多く、エリアによっては価格がだいぶ下がっている場所もある。テナントにとっては嬉しい話だが、オーナーにとっては銀行への返済もあるので物件を所有し続けられるのかとの懸念もある。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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