今月の不動産の見通し

豪州不動産事情

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第37回

今月の不動産の見通し

オーストラリア連邦準備銀行は5月5日、政策金利のオフィシャル・キャッシュ・レートを25ベーシス・ポイント下げ過去最低の2.0パーセントにすることを決定した。

このニュースは、不動産物件購入者にとってみれば銀行の金利が下がるため購入意欲を湧かせ、先月に引き続きオークション落札率も80パーセント台後半が毎週続いた。この金利の上昇は今後数年は見込めないと予測されており、不動産物件購入者にとってみれば嬉しい話だが、金利とは引き換えに物件価格の上昇は緩やかでも続くと予測されている。

そんな中、「シドニーは今がバブルなのではないか」とニュースなどではしばしば報じられている。しかし、バブル最中はその時期がバブルだとは分からず、バブルがはじけて初めて「バブルだった」という事実に人々は気付くようだ。

住宅産業協議会の統計によると、現在から1985年までさかのぼってみても、14年に続き15年が住宅建築数の一番のピークの時期に達しているという。シドニーでは昨年、ユニット価格が上昇し、平均14.90パーセントの成長率を示した。今年の住宅建築予定数は約21万世帯で、来年は若干下がり20万世帯と予測されている。

シドニーでは、まだ住宅不足が続いているため、供給が増えても空室率には影響されないと言われている。パースの不動産市場は現在低迷しており、メルボルンでは若干供給が増えつつある。ブリスベンは現在も価格上昇が続き、今後も続くと予測されている。

メルボルンの不動産市場では、不動産開発大手のレンドリースが、今後大型商業開発物件の建設計画があることを発表した。2万4,000平米の大型商業施設に加え、メルボルンCBD周辺での大型マンション、商業施設の大型開発案件などが予定されているという。これらの開発計画は、「アーバン・シティー・プロジェクト」の一貫として注目を集めている。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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