法律相談室/弁護士への相談① ~費用~

知ってると知らないでは大違い!
日豪プレス 法律相談室

第31回 弁護士への相談① ~費用~

これから3回に渡って、弁護士への相談や依頼者と弁護士との関係についてお話ししたいと思います。第1回目となる今回は、弁護士費用についてです。

弁護士への相談は、敷居が高いと感じていませんか? 費用が心配ですか? 誰もが感じるこうした不安のせいで、絶対に弁護士に会うべき状況においてもそれを避けてしまう人がいます。私は、弁護士のほとんどが良い人だと考えていますが、一方で、法曹界が市民のこうした不安を取り除くことにあまり積極的でないことも認識しています。

事前に確認したい「費用」

依頼者が弁護士への相談を不安と感じる理由の1つに、弁護士費用の不透明さがあると思います。弁護士費用は明確であるべきなので、きちんとした弁護士であれば、見積額の詳細も含めて、委任契約の条件全てを説明する手間を惜しみません。以下、弁護士に相談する際に気を付けたいポイントを挙げていきます。

まず、初回相談、あるいは予備調査にかかる費用を聞きましょう。いくつかの状況(自動車事故やその他のアクシデントの賠償請求案件など)においては、弁護士は初回相談無料や案件が成功に終わった時の法的費用の後払い(成功報酬)を承諾するでしょう。

また、人身傷害に関する賠償請求の相談の場合、多くの法律事務所が無料査定を行っています(予備調査にたとえ2時間かかったとしても、です)。キー・ポイントは、初回相談・査定無料という理由だけで、その弁護士との委任契約書にすぐにサインをしないこと。他の条件もよく知った上で契約すれば、後でややこしくなることを防げます。

そして契約前に、委任契約の条件をよく確認しましょう。弁護士による口頭説明と契約書内容(詳細)は合っていますか?一事が万事と言いますから、費用に関して率直にはっきりと説明できない弁護士には、依頼しない方が良いでしょう。弁護士には、依頼者に対して案件の見込みについて説明する義務があり、その中でも弁護士費用に関する説明はとても重要です。

更に、案件にもよりますが、弁護士が業務を遂行する際、別の組織・第三者の協力を得る場合には、弁護士費用とは別の費用が発生するかもしれません。これについては、担当弁護士に前もって詳細を確認しておくべきです。弁護士と結ぶ委任契約には、しばしばこうした外部のコンサルタントについても書かれていますので、外部委任の目的や理由、予想される追加費用について、事前に詳しく説明してもらいましょう。もし弁護士から詳細説明が無ければ、何かおかしいと思ってください。

次回は「弁護士の経歴」についてお伝えします。


ミッチェル・クラーク
MBA法律事務所共同経営者。QUT法学部1989年卒。豪州弁護士として24年以上の経験を持つ。QLD州法律協会認定の賠償請求関連法スペシャリスト。

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