法律相談室/弁護士への相談② ~弁護士選定の際のポイント~

知ってると知らないでは大違い!
日豪プレス 法律相談室

第32回 弁護士への相談② ~弁護士選定の際のポイント~

前回に続いて、弁護士に相談を依頼する際のチェック・ポイントです。今回は弁護士の経歴の確認についてです。

法律相談の依頼に当たって、あなたがアドバイスを必要としている法律分野において、その弁護士にはどのくらいの経験があるか(年数はもちろん、携わった内容、程度など)をまずは確認してください。

1人の弁護士が、世の中に存在する法律全てを網羅し、分野の異なる訴訟・法的取引に関する知識を備えることは、まず不可能です。なぜなら、1つの分野の中でも法律内容は更に細分化されていること、また政府による新法導入や、判決に応じ生じる定期的な法改正に対応しているからです。

ポイント① 経験年数

自動車事故に関する賠償請求の例を挙げましょう。弁護士を選ぶ際は、賠償請求関連法の分野において10年以上の経験、あるいはそれに相応するレベルの経歴を備えた弁護士であることが望ましいので、依頼前に確認しておきましょう。

弁護士が、ある特定の法律分野に10年以上携わっているということは、その分野に興味があり、対応も得意としていると考えて良いと思います。こうした経験年数には、その特定の法律分野に対する弁護士の熱意と、知識の豊富さが表れています。逆に、経歴の浅い弁護士の適性を見極めるのは難しいということです。

ポイント② 裁判件数

あなたが巻き込まれている争議について弁護士に相談したい時には、その弁護士が携わった裁判の件数もチェック・ポイントの1つです。たとえあなたが案件を裁判に持ち込む意思は無いにしても、弁護士が携わった裁判の件数を尋ねることで、その分野においてどれほど経験豊富であるかが分かります。

裁判というのは、弁護士の実力が試される場ですので、過去に弁護士が携わった裁判の内容と結果について、詳細を聞いてみるのも良いでしょう。実力を知るためのヒントとして、積極的にあなたから弁護士の経歴について確認することをお勧めします。

クライアントの利益を守るために、相手側弁護士ともっと争うべき場面であまりにも簡単に交渉を終わらせ、解決を急ぎすぎる弁護士もいますので、弁護士選びは重要です。

最後におまけのアドバイスを提供します。先日RACQ(全国自動車諮問機関のQLD州担当)は、大型サイクロン「デビー」による洪水(2017年3月下旬)でダメージを受けた多くの車が、中古車市場に出回っているとの警告を発しました。ゴールドコーストで水に浸かった車が、他の州で販売されることもあります。今、中古車購入を検討中の方は、十分に注意してください。

次回は「契約書にサインする際の注意点」についてお伝えします。


ミッチェル・クラーク
MBA法律事務所共同経営者。QUT法学部1989年卒。豪州弁護士として24年以上の経験を持つ。QLD州法律協会認定の賠償請求関連法スペシャリスト。

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