法律相談室/弁護士への相談④ ~弁護士選定の際のポイント(その2)~

知ってると知らないでは大違い!
日豪プレス 法律相談室

第34回 弁護士への相談④ ~弁護士選定の際のポイント(その2)~

数回にわたってお送りしている、弁護士に相談を依頼する際のチェック・ポイントを今回もご紹介します。本紙6月号「弁護士への相談②~弁護士選定の際のポイント~」では、経験年数、裁判件数といった、弁護士の経歴の確認について説明しました。

弁護士選定時のもう1つのポイントとして、法律相談をする際には、あなたがアドバイスを必要としている特定の法律分野の専門知識を備えた弁護士を選びましょう。

1人の弁護士が幾つもの法律分野を網羅し、全てにおいての豊富な知識を持つことは極めて困難です。これは単に、法律の数が多過ぎるからという理由があります。

そのため、弁護士を選ぶ際には、あなたの相談内容に関わる特定の法律分野を、その弁護士が専門としているかどうかを確認すべきです。

更に、弁護士の取締機関である弁護士会(Law Society)から、特定の法律分野において一貫して高水準のサービスを提供している“スペシャリスト”として認定された弁護士もいますので、これについても確認してみると良いでしょう。

“スペシャリスト”認定

では、弁護士の“スペシャリスト”認定について少し詳しく説明します。

弁護士会は、ある特定の法律分野において、最高レベルの習熟度に達した弁護士をスペシャリストとして認定します。つまり、簡単には認定されないということです。

スペシャリスト認定を受けるためには、6カ月以上にわたる勉強と課題提出、更に合格率の低い難関試験にパスしなければなりません。

しかも、この認定は永久認定ではありません。その後も認定を保持するためには、年に数回その特定分野の法律改正などを学ぶセミナーに参加することや、最新の動向を常に追い、積極的に知識を更新していく必要があります。

また、スペシャリスト認定は弁護士個人に対して与えられるものです。時折、このスペシャリスト認定を広告ツールとして使用している法律事務所を見かけますが、もしあなたが、その事務所に相談に行く場合は、どの弁護士がどの法律分野のスペシャリスト認定を受けているか詳細を確認すべきです。

現在、クイーンズランド州には9,900人以上の弁護士がいます。人身傷害法、事業法、訴訟法、商法、財産権法、家族法などを含む10の法律分野においてスペシャリストとして認定されているのは、全体のたった数パーセント、クイーンズランド州では500人弱の弁護士だけとなっています。


ミッチェル・クラーク
MBA法律事務所共同経営者。QUT法学部1989年卒。豪州弁護士として24年以上の経験を持つ。QLD州法律協会認定の賠償請求関連法スペシャリスト。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る