スーパーアニュエーションでお得に保険加入

FPキョウコの
暮らしに役立つパーソナル・ファイナンス講座
オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

第18回:スーパーアニュエーションでお得に保険加入

退職に向けて貯めているスーパーアニュエーション(以下、スーパー)ですが、スーパーから生命保険(Life)、障害者保険(TPD)、所得保障保険(IP)に加入出来るのは既にご存知かもしれません。自分で支払わなくて良いですし、税金的にも優位なので多くの人がこの方法で保険に加入されています。

しかし、落とし穴もあります。スーパーでTPDやIPの保険を加入・支払いをしている場合、定義が劣ったり、クレームの際のアセスメントが厳しくなります。スーパーでは加入できないオプションなどもあり、自分で払っても内容の良い保険を持つべきかどうか困ってしまいますよね。

そこで今回は、スーパーから支払いが出来、内容も妥協せずに済む方法をご紹介します。これは、「スーパーリンク」や「フレキシリンク」などと呼ばれ、スーパーと個人加入の保険を混ぜ合わせて加入するやり方です。

例えば年間所得が8万ドルの人の場合。一般的にスーパーのIPの定義はIndemnityオプションで、クレームの際に所得の審査があるというものです。IPは一般的に所得の75パーセントしか補償しませんので、8万ドル、月の補償額は5,000ドルで加入していても、クレームした際に過去1年の所得が6万ドルに下がっていた場合、この75パーセント(3,750ドル)しか支払われません。

個人でAgreed Valueの定義の保険を保持している場合は、所得が下がっていても8万ドルの75パーセント(月5,000ドル)は支払われます。しかし、Agreed Valueは内容が良いだけ保険料も高くなります。税金控除になっても高い保険料は払えないと言う人は、内容を妥協してスーパーで加入するというオプションしかありませんでした。

しかし、スーパーリンクのオプションを利用すれば、70パーセントから95パーセントの保険料はスーパーから支払い、差額を個人でカバーすることでAgreed Valueで内容が劣らない保険に加入することが出来ます。

クレームの時、もし所得が6万ドルに下がっていたとしても、「6万ドルの75パーセント(4万5,000ドル)÷12カ月=月の保障3,750ドル」はスーパーのポリシー1から支払われ、5,000ドルとの差額の1,250ドルはポリシー2からの支払いになるのです。

クレーム時にアセスメントされる所得もスーパーでは過去1年ですが、個人の保険の場合は過去3年間で一番良い所得を使ってクレーム出来るという内容の違いもあります。

TPDもスーパーではAny Occupationの定義です。しかし、スーパーリンクのOwn Occupation定義で内容の良い保険の大部分をスーパーから支払うということが可能です。これはぜひ利用して欲しいオプションですね。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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