2016年連邦予算案の影響

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第24回:2016年連邦予算案の影響

5月3日に2016年連邦予算案が提出されました。カジュアルで仕事をされている不定期所得の人やスモール・ビジネス、低所得者層には良い影響があるようですが、スーパーアニュエーションのバランスが多い人、55歳以上でTTRペンションを持っている人、スーパーを使って税金対策している高所得者や個人で積み立てをしてきた人などにはデメリットな影響が出てきそうです。以下にポイント挙げてみます。

1. 税金後の個人積み立て「Non Concessional Contribution(NCC)」は、1年度で18万ドルまででき、3年まとめて54万ドル積み立てできたのが、ライフタイム・キャップで一生に50万ドルまでしかできないようになる。また、2007年の7月1日からされたNCCも50万ドルにカウントされる。

2. 50歳以下は3万ドル、50歳以上は3万5,000ドル積み立てできたConcessional Contribution(CC)が、17年7月1日より2万5,000ドルに下がるので、今年度、来年度でできるだけ積み立てすることをお勧めする。

3. 25万ドル以上の所得(スーパーを含む)がある人はスーパー積み立て時の税金が15%から30%に上がる。

4. 使わなかったCCを繰り越すことができる。50万ドル以下のスーパー・バランスの人だけ、17年7月1日以降に利用しなかったCCの金額を5年繰り越ししてスーパーに積み立てできる。

5. 65歳以上のスーパーの積み立てのワーク・テストがなくなる。

6. 自営の人だけではなく、個人でもスーパーへの積み立てを税金控除として使うことができるようになる。

7. Low Income Super Contributionに変わりLow Income Super Tax Offsetとして3万7,000ドル以下の所得の人のCCに対しての税金は0%。最高500ドルがスーパーに返ってくる。

8. スパウス・コントリビューションの規制が緩くなる。

9. TTRペンションの中の投資の伸びも15%の税金がかかるようになる(現在0%)。

10. ペンションにスーパーから移せる金額が160万ドルと規制がかかる。

11. 32.5%の税率の上限が8万ドルから8万7,000ドルに引き上がる。

12. スモール・ビジネスの定義が1,000万ドルに引き上がる。

13. 27年度に向けて企業の税金が25%に減っていく。

14. 17年から始まる予定だったチャイルドケア・サブシディは18年に延期。

退職に向けてスーパーにもっと積み立てをしようと思っていた人、TTRペンションを活用している人には大きな変化がやってきそうです。自分の場合にはどうなるのか質問のある方はお気軽にお問い合わせください。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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