今こそ“経済的自立度”を見直してみよう

FPキョウコの
暮らしに役立つパーソナル・ファイナンス講座
オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

第28回:今こそ“経済的自立度”を見直してみよう

「ビジネスを始めたい、キャリアを変えたい!でも、今の生活を変える勇気がない」という人はたくさんいると思います。そんな時は“経済的自立度”を見直すと問題がクリアになるかもしれません。

経済的自立とは、現在の生活を何もしないで維持できる状態のことです。生活維持のためにお金を稼がないといけないのであれば、まだ自立してはいませんが、投資からの配当金や所得で生活できるのであれば、自立していると言えます。これを達成するには何億ものお金が必要とは限りません。2年間今の生活を維持できるだけの貯金があるのであれば、「2年の経済的自立度がある」と言えます。

生活レベルを下げれば、経済的自立度はさらに高まります。例えば5万ドルの貯金があった場合。月4,000ドル、年間で4万8,000ドルの生活費の場合は、貯金は1年しか持ちませんが、最低限必要な分まで切り詰めて月2,000ドル、年間2万4,000ドルで生活できるなら経済的自立は2年と倍増します。

また、最低ラインの生活にはどのくらいお金が必要かを考えるのも大切です。これは最低ラインの生活に落ち着くために考えるのではなく、無条件に恐れている今の生活レベルからの変化を意識して、最悪な状況になっても生きていけることを知るために考えるのです。リスクがあることに対しても勇気を持って冷静に行動していくことで、今までにはない新しい道が開き、豊かな生活に向けて進んでいくことができます。ビジネスを始めたり、キャリア・チェンジのために勉強したりと、自分の本当にしたいことをしてみたくないですか?

経済的自立を達成するのに、多額のお金が必要とは限らないのです。一番大切なのは日常のお金の流れを冷静に把握しているかどうかということ。大好きなことをしないでお金のためだけに毎日働く生活を、今後何十年も続けたいですか?

年間20パーセントの貯金ができれば5年で1年分の所得を貯金できます。すぐには生活を一変できないかもしれませんが、以下の項目をチェックし計画を持って自分の人生をデザインしてみましょう。

●あなたの現在の経済的自立度は何年?何カ月? 何日ですか?
●あなたにとって最低ラインの生活にはどのくらいのお金が必要ですか? その時あなたの経済的自立度はどうなりますか?
●最悪な状態になっても生きていけますが、その状況をあなたはどう感じますか?
●どのくらいの経済的自立度があればもっと安心できますか? そのためにはどのくらいの貯金が必要ですか?
●経済的自立があり、自由に生きていくことができるのなら、あなたは何をしますか? 人生で本当にしたいことは何ですか?


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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