私のお金、日本に帰った時どうする?

FPキョウコの
暮らしに役立つパーソナル・ファイナンス講座
オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

第40回:私のお金、日本に帰った時どうする?

オーストラリアに住んでいる日本人にとって問題の1つに挙げられるのが、日本に帰った時にオーストラリアのお金や資産をどうするかです。

完全に日本に帰国するのか、いずれまた帰って来るのか。年齢、家族の状況や個人の希望によって、できることやした方が良いことは異なります。

例えばまだ若く、親の介護のために一時帰国するというような人の場合、年金受給年齢に達していないのでスーパーアニュエーション(以下、スーパー)の引き出しはできません。しかし、無駄な手数料を払っていないかのチェックはしておきしょう。

銀行にあるお金もしばらく必要がないのなら、利率の良い口座に入れておきましょう(12カ月で5%以上という口座もあります)。税法上の非居住者(Tax non Resident)となるので、その口座の金融機関から10%の税金を自動的に取ってもらうようにアレンジしましょう。タックス・リターンもしないで良いようにアレンジできると楽ですね。これは会計士に相談しましょう。

使わないお金の運用を希望の場合、投資の方法によってはタック・スリターンなし、キャピタルゲイン・タックスなしで投資できるので、これはファイナンシャル・プランナーなどに相談します。正しくプランをすれば無税、もしくは10%の税金で収まりますが、間違えると32.5%以上の税金を払うことになります。将来いつ帰ってくるか分からない場合は税金だけではなく、融通の効くプランを立てることが大切ですね。

リタイア後の帰国の場合は、スーパーの取り出しもできますが、子どもがオーストラリアに在住という場合や個人の希望によっては日本にお金を持って帰らず、オーストラリアで投資運用する場合も多いようです。アカウント・ベース・ペンションからの支払いなどは無税ですが、今ある資産を何十年もあるリタイアのためにどう長続きさせるのか、毎月の生活費のやり繰り、税金対策、遺産相続などを考えてプラン、投資運用をする必要があります。

日本に帰ってもオーストラリアの年金(Age Pension)がもらえる場合もありますので、リサーチも必要ですね。

投資形態によってはキャピタル・ゲイン・タックスなしで、お金を渡したい人、誰にでも無税で残せたり、名義変更ができるものもあります。孫などに遺産相続を計画する人もいると思います。

持っているスーパーも子どもに渡す場合、17%の税金が掛かることもあります。

無駄な税金は払いたくないですよね。リタイアメント・プランは長期の計画ですし、自分だけではなく、家族のこともプランに含めることになるので、総合的に戦略方法を考える必要がありますね。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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