スーパーアニュエーションの仕組み ~後編~

FPキョウコの

暮らしに役立つパーソナル・ファイナンス講座

オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

第3回:スーパーアニュエーションの仕組み~後編~

スーパーは退職に向けた貯蓄で、積み立てられたお金は投資されています。スーパーに加入した時に投資方法を選んでいない場合、ほとんどは「default fund」に投資されます。これは70%がオーストラリアや海外の株、不動産、鉄道や空港などのインフラなど、ハイリスク・ハイリターン(growth)ファンドに投資され、残りの30%はローリスク・ローリターン(defensive)ファンドでオーストラリア、海外の定期、キャッシュ、社債、国際などに投資されます。

スーパーは長期戦で、退職するまでアクセスできません。怖がってすべてキャッシュに入れてしまっている人もいますが、リターンが5%と12%+ではかなりの差が出ます。

今までの歴史を見ると投資は落ちても、スーパーは右肩上がり。投資がだめでも立ち直る時間のある若い時に多くリスクを取り、リタイアに向けてリスクを下げていくのがいいですね。投資のオプションが6つしかないスーパー会社や、それが80以上あり自分でオーストラリア証券取引所(ASX)から選べる会社もあります。

〈投資を考える際のポイント〉
● 退職までの年数
● 自分がどこまでリスクをとっても安心できるのか
● リターンとパフォーマンスVS手数料
● アクティブファンドやさまざまな資産クラスへ分散投資
● 見直しをして投資の変更を考慮

スーパーでは生命保険、障害者保険、所得保障保険の3種類に加入できます。特に生命・障害者保険はスーパーで加入するのが節税面で効果的ですが、オプションや定義が劣るので要注意です。メリット・デメリットを理解した上で加入することが大切ですね。

〈スーパー保険のメリット&デメリット〉 ●…メリット、×…デメリット
● スーパーから保険料支払い、自分のキャッシュ・フロー確保
● 加入時に自動的に保険が付いてくるオートマティック・カバーもあり
● 税金前のお金で保険料支払い(15%の税金がリベート)
● 毎年インフレに合わせて補償額が上昇するインデックスの保険もあり
● 所得保障保険でケガや病気で仕事ができない時の所得を補償
× 生命保険と障害者保険はリンク・カバーで、障害者保険をクレームすると生命保険が0ドルになる危険性あり
× 障害者保険は「any occupation」の定義でクレームが難しい
× 所得保障保険は「indemnity オプション」でクレーム時に所得のアセスメントあり
× オートマティック・カバーは無告知でクレーム時に心配
× ユニット性は補償額が年々減少
× スーパーと保険会社が異なる場合はクレーム時に時間がかかる

吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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