リタイアメント・プランの話~前編~

FPキョウコの

暮らしに役立つパーソナル・ファイナンス講座

オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

第7回:リタイアメント・プランの話~前編~

 

退職にいくら必要?
スーパーからTTR Pensionへの移動

8月号と9月号でスーパーアニュエーションについて話しましたが、スーパーの中の投資の伸びに対して税金は15%という上限があり税金的に見ても有利な投資形態と言えます。スーパーをリタイアメントに向けてどのように活用できるのかお話します。

オーストラリアのルールで、スーパーは年金受給資格年齢(Preservation Age)になるまで一般的にアクセスはできません。また生年月日によりアクセスできる年齢が違います。

生年月日 Preservation Age
1960年7月1日前 55
1960年7月1日~1961年6月30日 56
1961年7月1日~1962年6月30日 57
1962年7月1日~1963年6月30日 58
1963年7月1日~1964年6月30日 59
1964年6月30日~ 60

この年齢に達していて、退職している人はスーパーを一部、または全額取り出す事もできます。もしくはスーパーをAccount Based Pension(ABP)に、まだ仕事をされている人はTransition to Retirement(TTR)Pension に変更する事ができます。このペンションはセンターリンクからもらうAge Pensionとは異なります。退職されていて「今でもスーパーとして置いています」という人に会いますが、スーパーでは投資の伸びへの税率は15%です。しかしペンションに変更すると0%で全く税金がかかりません。例えば60歳でまだ仕事をされているAさん、スーパーに20万ドルあります。スーパーでは15%の税金がかかるので、20万ドルに対して10%の投資の伸びがあった場合は2万ドル×15%=3,000ドルの税金が取られる事になります。ペンションに変更することで、この無駄な税金をセーブできます。

ペンションを作ると年齢に合わせて引き出さないといけない、アカウント・バランスに対してのMinimum Incomeパーセンテージがあります。

ホーム・ローンがある人はこの引き出したインカムをローンの支払いに充てる事もできますし、またはサラリー・サクリファイスをしてスーパーに再度入れて個人の所得へかかる税率を低くする事もできます。

退職してもまだまだ長い人生。今まで貯めたスーパーを上手に活用してゆとりのある生活に結びつけましょう。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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