リタイアメント・プランの話~後編~

FPキョウコの

暮らしに役立つパーソナル・ファイナンス講座

オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

第8回:リタイアメント・プランの話~後編~

 

Age Pension老齢年金とアニュイティー

今回は政府からもらえるAge Pension老齢年金の話です。オーストラリアのシステムは日本と異なり、資産テストと所得テストに基づき受給資格が決められます。

現在は65歳から受給できますが、2017年7月から65歳半に変更になり、徐々に受給年齢が上がり1957年1月1日以降の誕生日の方は67歳となります。現在シングルの人は隔週で最高854.30ドル、カップルの場合は2人で1,288ドル受け取れます。この年金をフルでもらうためにはシングルの人は所得が隔週で160ドル以下、カップルの人は284ドル以下でなければなりません。それ以上の所得があっても、シングルの人では最高隔週で1,868.60ドル、カップルの人は2,860ドルまで受給資格はあります。また資産テストもパスしないといけません。資産テストでは、以下のようになります。

フル・ペンション Home Owner Non Home Owner
シングル $202,000 $348,500
カップル $286,500 $433,000
パート・ペンション Home Owner Non Home Owner
シングル $771,750 $918,250
カップル $1,145,500 $1,292,000

銀行の定期などに置いてある現金、その利子は所得と資産テストに入ってきます。また今年1月からスーパーやアカウントベースド・ペンションもアセスメントに入ってきます。

アセスメントを有利にするにはアニュイティーを利用することができます。定期と同じように元本が保証され、一定のパーセンテージが毎月支払われます。Indexオプションをつけると、インフレとともにパーセンテージが上がっていきます。インフレが3%の例を見てみましょう。

定期は毎年200,000ドルに対して5%の10,000ドルが利子としてつきます。それに対して、インフレ3%で上昇する場合は1年目は10,000ドル、2年目は10,300ドル、3年目は10,609ドルと上昇し、15年目には15,125.90ドルになります。定期と比べると15年後には35,989.14ドルの違いが出ます。

また、アニュイティーにはDeductible Amount(DA)という金額が計算されます。DAがアセスメントされる金額から毎年引かれていきますので、所得と資産は計算では減っているようになり、もっと多く老齢年金を貰うことができるとも言えます。

例:200,000ドルの投資金額、62歳の男性の場合はRelevant number(寿命番号)が20.96。DA=200,000ドル/20.96=9,541.98ドルとなり、毎年9,541.98ドルが元本から引かれて計算されアセスメントされます。

老齢年金の資格を得ることにより年金、またペンショナー・コンセッション・カードももらえますので、資産をうまく運用していきましょう。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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