相続と税金の話

FPキョウコの

暮らしに役立つパーソナル・ファイナンス講座

オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

第11回:相続と税金の話

ここ数年、離婚された人からの問い合わせをよく受けます。相続は皆さんに考えて欲しいトピックですが、ステップ・ファミリーはもっと複雑なので、万一の場合の遺産相続について考えてみましょう。

ずっと健康でいられたら良いですが、もしもの時に、あなたの資産は渡すべき人に渡されるようにアレンジされているでしょうか? 例えば、結婚をして独立している娘と、離婚をして借金がありお金の管理に疎い息子に資産を残そうという場合。もしくは、息子の前妻との間にできた子どもと、再婚した際にできた子ども、この孫たちと自分の息子にどのように分配するのかなどの資産分配を考えるにあたり、個人の性格や家族構成、将来のプランなども考慮に入れる必要があるでしょう。

また、一気に資産を渡してしまうと全部使ってしまう恐れがあるので、ある年齢に達してから、少しずつの支払いを希望する場合もあるでしょう。前妻が資産を求めて家族を訴えてくるような状況は避けたいので、アセット・プロテクションも考えないといけません。

まず誰もが持っているスーパーアニュエーション、その中の保険やスーパーに対してはBinding Nomination Formを記入すれば、渡したい人を任命することができます。

ここで注意です。ほとんどの人のスーパーは会社やサラリー・サクリファイスの積み立てが大部分になると思いますが、このスーパーを成人した子供に渡す場合には17パーセント、またスーパーの保険は32パーセントの税金がかかります。ですから、受取人を子どもにせず、パートナーにすることでこの税金を防ぐことができます。55歳以上の人はスーパーを1回取り出し、個人の積み立てとして再度スーパーに積み立てします。年齢の規制などありますので、気をつけなければなりませんが、このやり方で成人した子どもにスーパーを渡しても無税になります。

遺言(Will)で家や、車、ジュエリー、アート、現金などの分配方法を指示できます。しかし、これらはEstate Assetのカテゴリーとなりますので、親族がその遺言をめぐり争いをすることは可能です。

貯金や投資はどうでしょうか?Imputation Bond(IB)を利用することができます。IBはNon Estate Assetなので、家族や親族でも異議を唱えることはできません。ですから、渡したい人に確実にしかも無税で渡すことができます。

年を取った親のためにこの方法で資産分与を計画することもできるでしょう。あなたの状況では何ができるか、いつでもお問い合わせください。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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