所得保障保険のメリット

FPキョウコの

暮らしに役立つパーソナル・ファイナンス講座

オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

第12回:所得保障保険のメリット

●「主人はフルタイムで仕事をしており、私はパート勤務。子供がまだ幼いため、主人がケガなどで働けなくなった場合のことを考えると不安です」

●「夫が病気で仕事ができなくなった場合、収入が減少してしまいます。医療保険では入院費用はまかなえても生活費はまかなえないと知りました。病気やケガで収入が減った場合に住宅ローンを返せるか不安です」

●「独身で個人事業主です。会社勤務ではないため、病気で入院した場合などに収入がなくなる可能性があります。こういった場合になんとか生活できるだけの資金が欲しいのですが、保険でカバーできないでしょうか?」

上記のような心配をされている人はいらっしゃるでしょうか?退職前であれば、ほとんどの人は生活を毎月の所得に頼っていると思います。病気休暇があっても、1カ月以上仕事ができない状況になると所得が減少します。貯蓄があったとしても、それを生活費に長期間充てるのは将来のための貯蓄を食いつぶしてしまうことになります。

このような状況を避けるため、病気やケガで働けなくなった場合の収入を補うのが「所得保障保険」。自分の減った収入を補ってくれる保険だと理解していただければ良いでしょう。

プライベート保険などで医療費は出るかもしれませんが、生きるために必要な生活費用保障の役割を担っているのは所得保障保険です。所得の75%をカバーし月払いされます。

一般的にWaiting Periodがあり、保障期間は短期間の2〜5年、もしくは退職される65歳や70歳まで保障されます。

たとえば、所得が8万ドルで35歳の人の場合。65歳までの所得保障保険のカバーを持っている場合は、8万ドル×75%=6万ドル。6万ドル÷12カ月=5千ドルとなり、Waiting Periodの後、月々5千ドルの支払いがされます。もし最悪なケースで一生仕事ができないような状況に陥った場合は65歳まで毎年6万ドル支払われますので、6万ドル×30年=180万ドルの支払いとなります。このように見てみると、いかに自分の所得に頼っているのかが分かりますよね。

また近年では、身体的なケガや病気だけではなく、うつ病などの精神疾患でのクレームも増えているようです。所得だけではなく、スーパーアニュエーションや、リハビリのコスト、家政婦、チャイルド・ケア、旅費などを出してくれるオプションもあり、早く仕事に復帰できるようサポートしてくれます。所得保障保険の保険料は税金控除になるので、所得を守り、税金を低くすることができる一石二鳥の保険ですね。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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