投資信託、リターンとリスクと手数料

投資信託、リターンとリスクと手数料

前回は投資信託の大まかなタイプを紹介しました。同じカテゴリーの中でもさまざまなファンドが販売されているので、その中からどのような情報に注目してファンドを選択すれば良いのかが今回のテーマです。

リターン

過去数年間の値上がり(値下がり)を確認してみましょう。ウェブサイトやチラシなどで紹介されている過去のリターンは通常、トータル・リターンと言い、分配金を再投資した場合のリターンとなっています。また、大抵の場合、手数料は考慮されていません。分配金とはファンドが投資する資産から得た収益を定期的に投資家に分配するものです。現金として引き出すこともできますが、分配金を同じファンドに追加投資した方が複利の効果が発揮され、長期で投資する場合はリターンに大きな差が出てきます。

リスク

リターンは、預金金利との比較や提供されるグラフなどから比較的分かりやすい情報かと思いますが、リスクについては漠然と捉えがちでどのような情報から判断すれば良いのかご存知ない人もいるかと思います。

リスクとは値動きの大きさと考えてください。ある年のリターンが10%、次の年は-5%、また次の年には8%というファンドがあるとします。これは値動きが大きい、つまりリスクが大きいファンドと言えます。

また、リスクを計る代表的な指標として標準偏差(Standard deviation)というものがあり、ある期間に平均リターンからどの程度リターンがぶれたかを示します。この数値が大きいほどリスクが高いと言えます。

なお、リターンやリスクはあくまで過去のものであり、将来も同じパフォーマンスが得られることを約束しているわけではないことに注意してください。

手数料

手数料は大きく直接コストと間接コストに分けられます。直接コストにはファンドの購入時及び売却時の手数料、ファイナンシャル・アドバイザーを介して購入した場合のアドバイザー手数料などがあります。

間接コストは、運用に関わる手数料、経理や監査、その他の管理やコンプライアンスに関わる手数料がありますが、これらは通常まとめて「Indirect Cost Ratio*(ICR)」としてパーセンテージで表示されています。

また、ファンド1口当たりの売値と買値の差(スプレッド)もコストと考えられます。

* Management Expense Ratio(MER)とも呼ばれる


KVB Global Markets取締役日本部門ヘッド
KVB Wealth Managementカスタマー・サポート(FA資格保有)
山田悟

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