【日本の不動産】中華圏不動産バイヤーの故郷を訪ねて

そこが知りたい!日本の不動産

第17回 中華圏不動産バイヤーの故郷を訪ねて

日本不動産の購入層として、大都市部では既に無視できない勢力となりつつある「外国人」。中でも「中華圏バイヤー」の存在感が際立ちます。彼らは一体何を求めて、日本の不動産を買いにくるのでしょう?

私は4月に北京、6月に台湾と、中華圏の大きな不動産博覧会に参加し、日本の不動産投資について講演する機会に恵まれましたので、現地の状況をレポートします。

「北京春季不動産博覧会」(4月14~17日開催)は、巨大な展示会場に200を超える業者がひしめく、中国最大規模の不動産イベントでした。ブース出店数こそ「海外不動産」と「中国内不動産」が拮抗していましたが、来場者の人気は明らかに「海外不動産」に集中。とりわけアメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスなど、英米圏先進国の不動産と移民ビザを同時に紹介するブースが目立ち、中国人富裕層の出国・移民熱の高さを感じました。

その他、ドイツ、スペインなどの欧州諸国、アジアではタイ、マレーシア、ドバイ、意外なところではキプロスやスロベニアからの出展も。

日本からのブース出店は2社(千葉の不動産業者と東京の民泊業者)。北京という、日本人から見て心理的距離感を感じる都市での開催だったからなのか、上海に比べると日系業者の進出は極めて少なく、逆に今、北京に進出すれば大きなビジネス・チャンスをつかめる可能性があると思いました。

「台湾国際不動産博覧会」(6月10~13日開催)は、「国際」と名乗るだけあって、出展ブースの大部分が海外不動産の業者。展示規模は前述の北京のイベントの約3分の1程度ですが、日本からは大手ディベロッパーや中小の仲介業者までがブースを出し、かなり目を引いていました。また、台湾人投資家の、日本不動産に対する関心の高さも感じられました。なお日本以外で目立ったのはアメリカ、イギリス、オーストラリア、タイ、マレーシア、カンボジアなどです。

台湾でのセミナー講演後、私はブースに立ち投資家の応対をしましたが、「民泊できる収益不動産が欲しい」という声が多かったです。民泊(Airbnb)とは、個人宅を宿として貸し出すこと。東京だけでなく、大阪、広島、福岡などの都市で探して欲しいという声もあるなど、各自の要望はバラバラでした。経験豊富な業者の方に聞くと、中国、台湾とも、今は景気が悪くて購入資金が限られるので、数年前より物件選びがシビアになっているそうです。

日本人もセミナーなどに参加し、日本不動産の最新状況と投資物件の確かな選び方を学んだ上での購入がお薦めです。



鈴木学◎グローバルに展開する不動産投資家。日豪を中心に世界7カ国で不動産に投資。投資案件開拓やセミナー講演で毎月のように世界各国へ出張。2000~05年シドニーに在住。現在は豪州国藉の妻、2人の子どもと東京在住 
Web: asia-pacific.tv

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