【日本の不動産】シドニーでの「世界の不動産セミナー」

そこが知りたい!日本の不動産

第19回 シドニーでの「世界の不動産セミナー」

私の住まいは日本ですが、毎年7~8月は豪州に滞在します。その期間を利用しシドニーで、一昨年は「日本不動産セミナー」を、今年は現地在住日本人向けに「世界の不動産セミナー~いまどこの国で買うべきか?」を開催。今回は日本を含め、アメリカ、イギリス、ASEAN新興国を全て扱う、内容盛りだくさんなセミナーにしました。

その理由は、シドニーで頑張る日本人の皆さんに、世界中に目を向けた賢い不動産投資情報をお届けするため。その背景には、「日本の不動産だけを紹介しても、在豪邦人にとってそれが果たしてベストなのだろうか?」という疑問がありました。

日本の不動産投資は、確かに日本に住んで働いている人にとっては大きなメリットがあります。それは彼らが「金利1~2パーセント台、LTV90パーセント、期間30年」といった破格に良い条件で融資を受けられる可能性があり、家賃収入からローン返済、諸税諸経費を引いても十分な手取り収入を得られるからです。その代わり、日本の不動産は値下がりするケースが多いので「資産価値が下がっても、それを上回る家賃収入を得る」ことが王道で、それはもちろん実現可能です。

しかしオーストラリア在住者の場合、日本で好条件の融資を引くオプションが極めて限られてしまいます。ノンバンクなどから「LTV60パーセント、金利4パーセント」のような条件での融資は可能ですが、借金をしてまで「値下がりリスクの高い日本不動産」に投資するメリットがあるのか? それよりも、豪州在住のメリットを生かして、ちゃんと値上がりする物件を買って、エクイティーを増やしてから日本で買った方が良いのではないか?あるいは、法制度の似た同じ英語圏で、オーストラリアより安くて効率の良い収益物件を買えるアメリカやイギリスを狙っても良いのではないか……そんな問題意識もありました。


今回はセミナー開催1週間前のアナウンスでしたが、集まった方たちの関心の高さが伺え楽しく交流できました。皆、日本の不動産の話を聞きたいがためにセミナーに来たわけですが、ふたを開けてみれば他の国の不動産話も聞ける集まりとなりました。セミナーに来られた約半数の方が「将来的には豪州と日本の二重生活をしたい」と言っていたのが印象的です。確かに、そういった生活ができれば理想的ですね。



鈴木学◎グローバルに展開する不動産投資家。日豪を中心に世界7カ国で不動産に投資。投資案件開拓やセミナー講演で毎月のように世界各国へ出張。2000~05年シドニーに在住。現在は豪州国藉の妻、2人の子どもと東京在住 
Web: asia-pacific.tv

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