【日本の不動産】視野を広く持とう

そこが知りたい!日本の不動産

第20回 視野を広く持とう

2015年3月号以来1年半にわたって続けたこの連載も、今回で最終回となりました。私から最後にお伝えしたいことは「不動産投資をやるなら、視野を広く持った方が良い」ということです。

「自宅近くの不動産しか買わない」「地元なら、土地勘があるので安心」という方は、国・地域を問わず多いですが、不動産投資で利益を上げるために必要な知識と、地元に住んでいることで得られる知識は同じではありません。

「近くの商業施設や最寄り駅までのアクセス」「街の雰囲気」などは、地元に住んでいれば分かることの好例でしょう。ただ「人口推移」「鉄道駅の利用者数推移」「長期的な開発計画」「競合物件の賃料」などは、普通は調べないと分からないことですし、またインターネットがあれば遠隔地に住んでいても調査できてしまうものです。つまり、不動産投資における「地元」や「土地勘」のメリットは、率直に言うとあまりないということになります。

もう1つ言うならば、「勝手を知っている地元」の不動産が、今のタイミングで買い時であるとは限りません。シドニーのノース・ショアに住んでいる私の友人は、「ユニットでも最低100万ドル、戸建だと200万ドル以上するから、買うのはもう諦めている」と言っていました。購入対象を地元に限定してしまうと、事実上もう不動産は持てないということにもなります。


しかし視野を広く持てば、シドニーに住んでいてもブリスベンの物件に投資することは可能です。実際にブリスベンでは一般的に「シドニーの物件の約半額」で買うことができるので、たくさんの投資家が物件を購入しています。またアメリカ、イギリス、日本、東南アジアなど、海外の収益物件に投資する方もいらっしゃいます。

遠隔地の物件に投資するには、ネットを通じた情報収集力や、現地管理会社とのコミュニケーション能力、リスク耐性などが必要になりますが、それがこなせる方なら、大きな利益を手にするチャンスがあります。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

さて、今回までのご愛読をありがとうございました。またいつか、どこかでお会いしましょう。



鈴木学◎グローバルに展開する不動産投資家。日豪を中心に世界7カ国で不動産に投資。投資案件開拓やセミナー講演で毎月のように世界各国へ出張。2000~05年シドニーに在住。現在は豪州国藉の妻、2人の子どもと東京在住 
Web: asia-pacific.tv

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