オーストラリアでは、「未成年」とは何歳なのでしょうか。

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Q オーストラリアでは、「未成年」とは何歳なのでしょうか。18歳であったり16歳であったりといろいろとあるようですが。
(50歳会社員=男性)

A ある特定の行為で子どもの自由意志が認められる年齢についてのご質問であると思います。親の承諾や裁判所の許可を必要とせず本人の自由意志による決定が有効とされる年齢はAge of Consentと表されます。確かに、法律上設定されるAge of Consentは行為に応じてさまざまであり、また、実は明確な設定が存在しないものも多々あります。更に法律上Age of Consentの設定があっても、その多くの場合、その行為の性質や子どもの成熟度に応じて設定年齢未満の子どもの自由意志決定を認めるように規定しています。

最も身近なことで思い浮かべるのは、飲酒、タバコ、運転でしょう。18歳未満の子どもにアルコールを売ることは法律で禁止されていますが、その子どもの親が購入し飲酒を許した場合であればその限りではありません。18歳未満の子どもが自分や友だちの家で飲酒をすることについては禁止の対象とはなりませんが、そうした子どもの公共の場での飲酒は18歳以上の監督責任者がその場にいない限り違法行為となります。また、リカー・ライセンスのある店への入店も18歳以上の監督責任者がいない限り禁止されており、責任者がいる場合であってもその子どもが店内で飲酒をするとその子ども、責任者、飲酒を許した者、そしてライセンス保持者の全てが法律を犯したことになります。

タバコについては、18歳未満の子どもの喫煙、購入は関連法律で禁止されています。また、18歳未満の子どもにタバコを買い与えた場合にはその買い与えた者が、そしてそうした未成年者にタバコの購入に行かせた場合にはその行かせた者が罰せられることになります。同関連法律上では、その子どもが18歳以上であると信じさせられる証拠の提示が事前にあった場合には弁明の対象となり得ることも規定されています。

次に運転については、自動車免許は満16歳で、自動二輪は16歳9カ月になった時点でlearner’s licenceを取得することが許されています。

上述の他に興味深いものとしては、入れ墨やピアスなどについての法規定があることでしょう。18歳未満の子どもに入れ墨を施す場合には親の同意が必要とされており、親の同意なくして入れ墨が施された場合には施術した者が罰せられることになります。ピアスについては、性器と乳頭ピアスを16歳未満の子どもに施すことは関連法律で禁じられており、たとえ親の承諾があっても施術した者は罰せられることが規定されています。16歳未満の子どものその他の体の部位へのピアスについては親の承諾があれば許可されています。

なお、本記事は法律情報の提供を目的として作成されており、法律アドバイスとして利用されるためのものではありません。


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山本 智子(やまもと ともこ)
Yamamoto Attorneys

 

NSW大学法学部・教養学部卒。International Lawyers Co-operativeのメンバーであるYamamoto Attorneysの代表として各種法務を遂行している。

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