昼夜問わず吠え続ける隣人の犬、苦情を聞いてもらうには?

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Q 隣人宅に犬がいるのですが、昼夜問わず吠えています。飼い主に何度苦情を伝えても聞く耳持たずといった感じで、あまり言い続けると争いごとになりそうで困っています。法律にのっとって、このようなご近所トラブルを解決する方法は何かあるでしょうか。
(45歳主婦=女性)

A アパートなどの集合住宅であれば規約違反という根拠から法人による注意が一番の方法になりますが、一軒家の場合は匿名で注意をするわけにいかないので困難が伴います。その他の近隣住民が同じ苦情を持っている場合、一緒に苦情を申し立てることが効果的でしょう。

隣人とのトラブルは、第三者を交える前に直接交渉による友好的な解決をまず試みるべきであると言わざるを得ません。また、裁判所も含めて第三者が関与する手段を講じたとしても、結局は当事者間の交渉が促されることになります。

もちろん、緊急の場合には警察への通報が必要ですが、第三者を交えての一般的な解決手段としては以下の方法が考えられます。

まず、直接交渉で解決できないと判断された場合はお住まいの近くのコミュニティー・ジャスティス・センターで仲裁を依頼する方法があります。同センターではこのような仲裁を無料で行っており、シティーを始めさまざまな地区にあります。必要に応じて通訳の手配もしてくれます。また、同センターが近くに無く紛争相手の参加同意が得られる場合は、「National Mediator Accreditation System(NMAS)」のウェブサイトから関連分野の仲裁人を探し、仲裁を依頼するのも有効な方法でしょう。

仲裁が困難であれば、管轄のカウンシルに苦情申し立てを行うという方法もあります。カウンシルでは関連の法律に基づいて対処する権限を持っており、状態によってはペットの飼い主に対して飼育の禁止命令を出すことも許可されています。ご質問の場合、カウンシルは犬の状態とその生活・周辺環境を実際に調べ、また飼い主の言い分の聴取及び申立人以外の近隣住民に聞き込みを行い、客観性を確認した上で処置法を決定します。

管轄のカウンシル以外では、地方裁判所にペット飼育の禁止命令の要請を行うこともできます。この方法には、問題となっている騒音が継続的に出されていたことの証拠を裁判所に提出し、審問に応じる必要があります。そして、究極的には該当裁判所に賠償請求を行うことも方法の1つとして考えられます。また、州の最高裁判所に禁止命令を要請することも可能性として挙げられます。

同じように厄介であるのが、近所のペットが自分の家に入り込んでくるというケースです。この場合の動物は、法律上「不法侵入者(物)」として見なされ、カウンシルに引き取りを要請することができます。もちろん、ペットの飼い主が分かっている場合には直接要請をする方が得策でしょう。そして、その動物によって何らかの被害を受けた場合には関連法にのっとって飼い主に対して損害賠償を要求することもできます。

なお、本記事は法律情報の提供を目的として作成されており、法律アドバイスとして利用されるためのものではありません。


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山本 智子(やまもと ともこ)
Yamamoto Attorneys

 

1998年NSW大学卒業(法学士・教養学士)。同年弁護士資格取得。1998年より数々の法律事務所での経験を重ねた後、「Yamamoto Attorneys」を設立、現在に至る

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