弁護士の利用方法について

もっと知りたい!身近な法律問題

法律は何となく難しいもの――そう思ってはいませんか?しかし法律は私たちの日常生活と切っても切り離せないもの。このコラムでは毎月、身の回りで起こるさまざまな出来事を取り上げ、弁護士が分かりやすく解説を行います。

第2回:弁護士の利用方法について

ほとんどの方にとって法律トラブルは普段それほど縁のない世界です。ましてや、それを弁護士に相談するのが初めての場合などは、どんなことを話したら良いのかよく分からないのが当たり前ですから、今回のコラムでは弁護士の利用方法についてお伝えします。

まず、弁護士に相談する際には、いきなり法律事務所などに訪問するのではなく、先に電話やメールでアポイントを取るのが通常です。一般的に弁護士は対応した時間で課金しますので、相談する前の段階でできる限り準備をしておくのが賢い弁護士への依頼方法です。当日、その場で話そうと思っていても「相談したいと思っていたことの半分も話せなかった」などということも考えられます。そこで、簡単な箇条書き程度でも構わないので、メモなどに書き出し、それを見ながら相談するのが良いでしょう。

その場でメモを使わなくても、一度メモなどに書き出してみると、案外自分の頭の中の考えもまとまるものです。また、相談に必要な証拠がある場合、その証拠となる書類や物などもきちんとまとめておくとスムーズに話が進みます。実際に、証拠となるものがあるかないかで話が大きく変わることがありますので重要です。

弁護士と相談する際は、事実をありのまま、なるべく客観的に伝えるようにします。ついつい、自分に不都合なことなどは話したくないものですが、有利なことも不利なことも、すべて弁護士に伝えないと解決のための適切なアドバイスを受けることができません。後になって違う事実が出てきたりすると、話が全く変わってしまうこともあるので気を付けてください。

それと同時に、自分が依頼した弁護士には、聞きたいことや疑問点があれば、遠慮をせずに聞くようにしたほうが良いでしょう。また、「良薬は口に苦し」という言葉がありますが、弁護士も同じです。あなたにとって耳の痛いこと、あなたにとっての弱みもあえて指摘してくれる弁護士こそ、本当は信頼に足るものと考えるべきです。なお、小難しい言葉を使って質問に対する回答をはぐらかしたり、態度が横柄だったりするような弁護士は避けた方が賢明です。

一度法律相談を受けていただくと、相談に応じた弁護士と知り合いになることで、次からは直接電話をかけるなどして、相談しやすくなるというメリットがあります。弁護士には守秘義務がありますので、安心してご相談ください。


弁護士:神林佳吾(神林佳吾法律事務所代表)
1980年東京生まれ。95年渡豪、2004年クイーンズランド大学経営学部・法学部、同大学大学院司法修習課程修了後、弁護士登録。以後10年以上にわたって訴訟を中心に応対

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