夢のマイホーム計画/ローン額は大きければ得?

夢のマイホーム計画

オーストラリアで夢のマイホーム計画
第100回
ローン額は大きければ得?

銀行の低金利がまだまだ継続しているオーストラリアの住宅ローン事情。固定型金利に関しては3%台の商品まで出てきています。私自身が住宅ローンを組んだ2006~07年の金利は、10%へ届くのではないかと憂慮した9%台でした。そこから考えると金利は非常に下がったと言えます。

ただ当時と大きく異なるのは「低金利」だけではなく、物件価格もです。多くの物件が当時の値段に比べ軽く1.5倍や2倍を超えているのではないでしょうか。私が購入した物件もその例外ではありません。物件価格が高額なため、現在の傾向としてローン額も高くなるケースが増えています。

ローン額が増えると、金利が低くとも銀行に支払う利子が増加します。そのためローン額をできるだけ抑えたいもの。しかし「頭金が貯まってから」と購入を先延ばしにすると欲しい物件を諦めざるを得なくなったり、その間に物件の値段が上がってしまうことも多々あります。今ある預貯金を全て頭金に回しローン額を抑えるという方法もありますが、頭金に使ってしまえばその現金にアクセスすることができなくなり、万が一の時を考えると不安が残ります。

実はローン額が多少増えるのも悪いことばかりではないようです。利子が利益となる銀行は、高額のローン契約者に対しては、金利を優遇します。下の表は、居住用物件購入時のローン額(20万ドルと50万ドル)に対する金利を4大銀行の商品で比較したものです。

【オーストラリア4大銀行の住宅ローン金利比較】(2016年10月現在)

銀行 ローン商品 ローン20万ドルの金利(%) ローン50万ドルの金利(%)
ANZ 固定2年 3.75 3.75
変動ベーシック 4.03 4.03
変動パッケージ 4.75 4.35
Commonwealth Bank 固定2年 3.84 3.84
変動ベーシック 4.19 4.19
変動パッケージ 4.72 4.32
NAB 固定2年 3.75 3.75
変動ベーシック 4.10 4.10
変動パッケージ 4.47 3.99
Westpac 固定2年 3.75 3.75
変動ベーシック 4.64 4.64
変動パッケージ 4.73 4.48

多くの方が特典の多いパッケージ商品を選びがちですが、ローン額が大きいと割引率も大きいことにお気付きでしょうか。もちろん、むやみに高額のローンを契約すると毎回の支払額が増えるデメリットはありますが、金利の割引があることや手元にアクセスできる現金を残すことができるのは大きなメリット。また更にローン額が高額になる場合は、公表されていない程の率で銀行への「金利交渉」も可能です。いずれにしても、ローン額も頭金もバランス良く無理せず決定することが大切ですね。


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