夢のマイホーム/グレート・オーストラリアン・ドリーム

夢のマイホーム計画

オーストラリアで夢のマイホーム計画

第104回 グレート・オーストラリアン・ドリーム

先日、1997年に製作されたオーストラリアの人気映画『The Castle』がテレビで放送されていましたが、実は私もこの映画の大ファンです。空港の滑走路の拡張工事が決まり、その影響で大切な家族の城であるマイ・ホームを強制退去させられそうになった家族が裁判で戦う、というお話。笑いあり涙ありで何度観ても温かい気持ちになれる映画なのですが、この物語の根本的なテーマでもある「オーストラリアの大きな夢(Great Australian Dream)=家を持つこと(Home ownership)」は今でも通用するのでしょうか?

マイ・ホーム、手に入る?

最近の調査では、10人中9人が「マイ・ホーム」を達成することは難しいと考えているそうです。それもそのはず、昨年の終わりにシドニーの住宅価格の中央値はユニットで71万ドル、一軒家で110万ドルを超えたと聞きます。

75年にはシドニーの物件価格は平均年収の約4倍だったそうですが、現在では少なくとも年収の12倍以上と言われます。若い世代の人たちはマイホームを諦め、一生賃貸でも良いと考える人も多いそうです。

ここまで値段が上がってしまっては、需要は減ったのではないか? と思ったりもしますが、そんなこともありません。この記事を書いている2月中旬のシドニーでのオークションのクリアランス・レートは83パーセントでした。スロー・ダウンするかもしれないとずっと言われてきていますが、まだまだ衰えを見せることはありません。


なんだか悲観的な文章になっていますが、最近コモンウェルス銀行やバンクウェストに続き、AMPもリファイナンスの投資ローンを当面中止することにしたというニュースがあったのをご存知でしょうか。現在の事態を政府も深刻に考え、いろいろな対策が練られているうちの1つとして、数年前からそれぞれの銀行に投資物件への融資に対する制限枠を設けるようにしています。銀行にとってはリファイナンスのビジネスより新しい顧客を取り入れたいので、投資への枠が近付いてくるとまずリファイナンスの制限から始めるようです。他にも海外投資家への融資の大幅制限や、FIRB(海外投資審査委員会)の規制などさまざまな角度から対策が取られています。早くその効果が現れ、多くの人にとってグレート・オーストラリアン・ドリームが実現可能となる日が来ると信じたいです。


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