夢のマイホーム/ホーム・ローンの頭金を免除に?

夢のマイホーム計画

オーストラリアで夢のマイホーム計画

第105回 ホーム・ローンの頭金を免除に?

ニュースを見ていると、「Housing affordability(ハウジング・アフォーダビリティー=住宅の入手可能性)」という言葉をよく耳にします。政府も、ファースト・ホーム・バイヤー(初めての持ち家購入者)がマイ・ホームを購入できなくなってきているという現実を深刻に捉えています。ファースト・ホーム・バイヤーが物件を購入しにくくなっている理由の1つに「多額の頭金」があります。

不動産情報会社大手「ドメイン」によると、今年1月のシドニーのユニットの平均中間価格は約71万ドル、戸建ての平均中間価格は約112万ドルでした。つまり、ホーム・ローン保険の加入を避けるために2割の購入頭金を準備するのであれば、戸建てで22万4,000ドル。更に印紙税の約4万7,000ドルを加え、合計27万1,000ドル以上が必要になります。ファースト・ホーム・バイヤーが多い若い世帯のうち、いったいどれだけの人が物件購入時に27万ドルもの貯蓄を準備できるのでしょうか。多くの人がオーストラリアン・ドリームであるマイ・ホーム購入を諦めているというのも無理はありません。

ファースト・ホーム・バイヤーにとって一番のハードルは、高い家賃を支払いながら多額の頭金を準備しなければならない点です。統計では1世帯の収入の約3割が家賃として支出されているといわれています。マイホーム購入のための貯蓄をしても、物件価格の上昇も早く、高い家賃を支払いながらでは到底追いつけないというのが現状です。

100パーセント・ローンは実現するか

先月、国会議員のアンドリュー・ブロード氏が「ファースト・ホーム・バイヤーに限り、3年間遅延することなく家賃を支払っていることを証明できれば、頭金を出さずに100パーセントのローンを可能にしてはどうか」という提案を出しました。高い家賃を支払う能力があるのであれば、ローンの支払いも同じこと、という考えからの画期的な提案です。ファースト・ホーム・バイヤーにとっては諦めていた夢のマイホームが手に入るかもしれないというこのアイデア。しかし、反応は賛否両論あるようです。

ブロード議員の案に反対する声の多くは、頭金というハードルがなくなったとしても100パーセント・ローンとして多額の借金を背負うことになると心配しています。現在は歴史的な低金利を記録していますが、金利上昇によって毎月の支払いが不可能になるというリスクも見逃せません。

ネガティブ・ギアリングに対する税のリフォームも含め、良い点、悪い点を吟味し、早急に対応し、皆のオーストラリアン・ドリームが消えないようにしてもらいたいものです。


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