夢のマイホーム/「Interest Only」ローン

夢のマイホーム計画

オーストラリアで夢のマイホーム計画

第106回 「Interest Only」ローン

豪州証券取引委員会(ASIC)の取り締まり強化がニュースになるなど、注目されるインタレスト・オンリー(Interest Only)ローン。居住目的で不動産を購入する豪州人の4人に1人がこのローンを組んでいると聞いた時は、何かの間違いだろうと耳を疑いました。

その魅力は何といっても毎回の支払い額が低くなることです。物件が高騰し、融資額も上昇し続ける中、ローンの支払いを少しでも軽減したいのは当然でしょう。ローンの利子のみを支払うだけで借りた元本は一切返済しないため、支払い額の節約が出来る仕組みです。具体的な金額にどの程度違いがあるか、金利を4.45%として計算してみました。

ローン額 40万ドル 50万ドル 60万ドル
Interest Only(月払い) 1,483ドル 1,854ドル 2,225ドル
P&I(元本+利子)(月払い) 2,015ドル 2,519ドル 3,022ドル
差額 532ドル 665ドル 797ドル

明らかに、インタレスト・オンリー・ローンであれば毎月大幅な節約が出来ます。物件購入時には出費がかさむこともあり、このローンで始めたいという人が増えているそうですが、実はこのプロダクトは危険もはらんでいます。

元々は洗練された物件投資家が、数年後に購入した物件が値上がることを見越し、会計士など専門家のアドバイスを受け、税的優遇を受けられる利子だけを銀行へ支払うという「インタレスト・オンリー」を利用していました。マーケットを読みながらの短期間での投資とは対照的な、長期に及ぶ居住用目的のローンには向いていないのです。

元本を返金すれば元本の残額が減り、それに伴い利子も減っていきますので、30年ローンで組んだとしても、大幅に返金を重ねて10年未満でローンを完済したという人も多くいます。インタレスト・オンリーでは全く元本を返金していないので、実際に物件を売り出す時にも同じローンが残ったままで、これでは銀行にレントを支払っているのと同じようなものです。

ある記事によると、投資初心者の方がゴールドコーストで物件を購入、インタレスト・オンリー・ローンを組んだところ、物件価格は上がるどころか下がっていき、売却を決心。元本を一切返済していませんので、売却時には購入時と同じローンがそのまま残り、キャピタル・ゲインがあるどころか大きな損失が出てしまい、「非常に高い勉強をした」とコメントされていました。

投資目的でも居住目的でも、このインタレスト・オンリー・ローンを利用する場合には専門家のアドバイスを仰ぐことが賢明と言えるでしょう。


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