夢のマイホーム/バイヤーズ・パワー

オーストラリアで夢のマイホーム計画

第125回 バイヤーズ・パワー

早いもので2018年も最後のコラムとなりました。今年は何だかホーム・ローンについて、銀行の規制が厳しいというネガティブな内容ばかりが占めていた気がします。銀行の規制に関しては先月の11月にも更に新たな条件が課せられるなど、融資に関して明るいトピックを提供できず、考えてみると終始眉間(みけん)にしわを寄せながら執筆していました。

今回はガラッとイメージを変え、明るい内容で終わりたいと思います。タイトルのごとく、今年の最後を締めくくるトピックは「これからはバイヤーズ・パワー」です。

オーストラリアの著名経済学者である現AMPキャピタル・チーフ・エコノミスト、シェーン・オリバー博士は、シドニーとメルボルンの2大都市の物件価格が今後20%は下落するだろうと予測しています。その主な理由には、融資額の大幅減額、リファイナンスに対する規制、外国人投資家に対する融資規制など、これまでのさまざまな規制を要因として挙げられており、購入したくとも実際に購入できない“物件購入可能者”も大幅に減少しています。

これまでは気に入った物件があっても、他にも興味のある購入者がいると不動産会社から値上げするよう逆交渉されるなど、広告の値段を上回るオークションのようだったというのが事実ではないでしょうか。これからはこのパワー・バランスが逆転していきます。

価格が下落している傾向にあっても、離婚もしくは財政困難という理由で売り時を待たずに物件は売りに出されます。また耳を疑った話ですが、オフ・ザ・プランの完成時に銀行から融資がもらえなかったために、「ガムツリー(Gumtree)」で物件を売りに出しているケースもあったそうです。今後は少しずつ供給が増えるのに対して、バイヤーの数が減少する傾向にあるため、更にバイヤーズ・パワーがアップすることでしょう。

多くの日本人購入者は貯蓄をし、頭金を十分に準備されています。頭金をしっかり準備できるという時点で銀行の融資も受けやすくなります。売り主が良いバイヤーを探す中、今こそ物件価格の交渉を強気で行い、気に入った物件を購入して頂きたいと願っています。


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住宅ローン・コンサルタント(MFAA正式会員)
Yon

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