夢のマイホーム/2019年、夢のマイホーム購入への行方

オーストラリアで夢のマイホーム計画

第126回 2019年、夢のマイホーム購入への行方

明けましておめでとうございます。皆様、年越しはいかがだったでしょうか。オーストラリアに在住し既に15年が過ぎても、いまだ太陽のまぶしい夏のクリスマスと年越しに慣れずにいる筆者です。

さて、今月号の記事を書いている今はまだ年越し前の12月ですが、テレビの時事特集番組「ABC 7.30」で先日、オーストラリアの不動産の行方についてのレポートが3日間にわたって放映されていました。2018年の不動産にまつわる話題が、ダイジェストで非常にうまくまとめられていましたので紹介したいと思います。タイトルは「House of Cards」です。

1990年の住宅価格の中央値は、平均家庭収入の4倍の価格だったということですが、現在のシドニーの物件の価格は家庭収入の9倍であると言われています。この高騰した価格がピークの時期からシドニーでは9.5パーセント、メルボルンで6パーセントと下落しています。

また、この傾向に合わせて、銀行の貸し渋りが強くなったため、数年前に契約するというオフ・ザ・プランで購入した人たちが、融資する銀行探しに振り回されています。

このレポートでは、2016年にシドニーのアレクサンドリアでオフ・ザ・プランで165万ドルの物件を購入した人にインタビューをしていました。物件完成後に、融資を予定していた銀行から最後の段階で融資を拒否されたため、他行を探さなければならなかったということでした。その銀行での家屋査定は購入価格から30万ドル低い結果となり、差額を友人や家族に頼んでかき集めたそうです。もう少しで契約時に支払った10パーセントの頭金と物件を失いそうになったという話でした。

その他、取り上げられていた内容として、インタレスト・オンリー、モーゲージ・ストレス、ネガティブ・ギアリングの廃止の可能性、物件価格が下がる傾向にある現在、バイヤーズ・エージェントが忙しく掘り出し物件を探す話など、さまざまな角度からレポートがまとめられていました。

19年の行方はまだ不透明ではありますが、基本に戻る時期であるような気がします。多くの日本人の物件購入者は、銀行がどんどんお金を貸すといった時期であっても無理なローンに踏み込まず、余裕を持った物件購入をしてきました。

銀行自身が融資締めを行っている中、多くを借りることはできませんが、現在の生活レベルを大きく変える必要なく、貯めた頭金を用意し、無理をせずに購入するといった、堅実な姿勢が今求められている気がします。


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