【税とビジネス】経費を計上して節税する -その壱-


経費を計上して節税する その壱

経費には大きく2つの項目があります。仕事に関する経費とそれ以外です。これらの経費をタックス・リターンの時期に備え、数回にわたって解説していきましょう。

仕事に関する経費は、収入を得る手段としての仕事のために何かを買った場合に、その金額を経費として計上します。経費を計上することにより、税金のかかる収入額を低くし、節税につなげます。経費計上は次の3階層で考えます。

1. 原理原則
2. 経費計上できる条件
3. 経費計上できる項目

まずは原理原則。

1. 300ドルを超える経費計上には原則(例外あり)全ての領収書の保管が必要
2. 仕事と私用の両方で使う場合は仕事用のパーセントを見積もり案文する
3. 経費となるのは収入を生む仕事に対して
4. 雇用者から払い戻しされた場合は経費計上できない
5. 300ドルを超える道具、機械、パソコンは数年にわたって経費計上する

基本的には上記の原則の上、仕事で買ったもののほとんどは経費計上できます。ただし、仕事のためとは言っても経費計上できないものがあります。代表的なものは、

・通勤にかかる車、公共交通手段の費用
・お客様や取引先との接待、飲食
・家のレント、ホーム・ローンの利息、レイツなどの家の維持費

などです。

さて、個々を詳しく見ていきましょう。まずは車代から。経費計上できる代表的なケースは、

・配達、他の支店への出張、派遣、営業活動などといった、通勤以外で自分の車を使う場合
・2つの仕事を同日に掛け持ちしている場合の両職場間の移動
・職場に安全な保管場所がなく、大きな道具の運搬を必要とする

などという場合となります。車の本体、修理、清掃代、レジストレーション、保険、芳香剤など全て経費計上できますが、この場合はログブックと呼ばれる仕事用のパーセントをはじき出す根拠となる記録が必要となります。ログブックは車1台につき5年ごとに3カ月間記録をつけます。もっと一般的な方法として、仕事での運転距離1キロあたり66セント(2016会計年度)という方法で計上することも可能。この場合もログブックほど詳しくなくても大丈夫ですが、記録は必要となります。車の経費は税務監査対象になることが多い分野ですので、確かな記録を残しておくことが大切です。次回に続きます。また、Ezy Tax Solutionsオリジナル、必要記録項目の載った記録用ログブック・シート、経費計上項目一覧『Ezy Deduction Finder』を「日豪プレスを見た」と連絡して頂いた方にお送りいたします。



賀谷祥平
◎競馬騎手、Ezy Tax Solutions Pty Ltd代表取締役。豪州公認会計士、米国公認会計士、登録税理士。James Cook University MBA、University of New England会計学修士、上智大学経済学部卒。2001年上智大学在学中に、騎手を志し豪州の競馬学校に入学。03年、NSW州Coffs Harbour競馬場にて騎手デビュー。在豪邦人・企業だけでなく、日本在住の日本人、オーストラリア人の税務遵守に尽力している。

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