【税とビジネス】会計年度末の6月にできる節税対策


会計年度末の6月にできる節税対策

タックス・リターンの申告の開始が来月に迫ってきました。オーストラリアの会計年度は7月から6月までですが、会計年度末の6月に実行することによって節税になる対策を見ていきましょう。特にビジネス税務に関しては金額が大きいため、6月中の節税戦略は極めて重要になります。

まずは個人です。個人の税務ではそれほど多くはありませんが、以下のようなことが挙げられます。

1. 近いうちに買う予定のある経費となるものを前倒しで購入する

2. 募金をする

3. 6月の給料分からスーパーアニュエーションへの追加積み立てを雇用者に依頼する

4. 収入の少ない配偶者のスーパーアニュエーションに積み立てをする

5. 利益の見込まれる株の売却、賃貸不動産の売却を7月まで先送りする

6. 向こう12カ月以内の経費を先払いする

7. 賃貸不動産を保有している場合、ローン利息を多めに先払いする

8. 賃貸不動産の修理、修繕を前倒しで実施

1の経費となるものの前倒し購入ですが、無理に必要のないものを買うのは意味がありません。近いうちに(仕事で使う)パソコン、携帯電話や車、出張の航空券を買わなくてはならないという場合に、どうせなら6月中に購入することで、2016会計年度の経費として計上できます。2の募金ですが、指定された慈善団体に募金をすることで2016会計年度の経費として経費計上ができます。

次はビジネスです。

1. 4月から6月の従業員のスーパーアニュエーションを6月中に支払う(本来は7月28日までに支払う)

2. 近いうちに買う予定のある経費となるものを前倒しで購入する

3. 近いうちに買う予定のある車、パソコンなどの資産を前倒しで購入する

4. サプライヤーにインボイスを発行してもらい、経費を支払い前に計上する

5. 売上インボイスの発行を7月まで遅らせる

6. Bad Debt、回収不能債権を整理する

7. 期末棚卸し、必要のない、使えない在庫を処分する

8. 向こう12カ月以内の経費を先払いする

9. 出張の多い法人役員は自分の給料の一部をTravel Allowanceとする

10. 頑張った従業員にボーナスを進呈

11. お世話になっているクライアント、取引先に経費計上できるものをプレゼント(プレゼントしたからといって全て経費計上はできません)

必要な書類の保存、確かな節税戦略、ATO(オーストラリア税務署)の要求する記録の保存などで、払う税金が減ることが多々あります。6月中に書類の整理、記録の見直しをしてみてはいかがでしょうか。



賀谷祥平
◎競馬騎手、Ezy Tax Solutions Pty Ltd代表取締役。豪州公認会計士、米国公認会計士、登録税理士。James Cook University MBA、University of New England会計学修士、上智大学経済学部卒。2001年上智大学在学中に、騎手を志し豪州の競馬学校に入学。03年、NSW州Coffs Harbour競馬場にて騎手デビュー。現在はNorth QLDで騎乗している。
Web: www.facebook.com/shoheikaya

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る