【税とビジネス】もらえる可能性のある政府手当

もらえる可能性のある政府手当

「センターリンク」は、オーストラリアで暮らす人であれば一度は聞いたことがあるであろう政府機関で、失業手当など政府手当を管轄する部署です。市民権や永住ビザの保持者はさまざまな手当をそこでもらえる可能性があります。

オーストラリアは中負担、中福祉の国と言え、自分の税金が手当に使われるのを快く思わない人もいたり、こうした手当が日本より厚いところに魅力を感じる人など捉え方はいろいろです。現金で給料をもらう所得隠しで手当を多くもらう不正受給や、シングル・マザーが実はシングルではなかったという不正受給で逮捕されるニュースもありました。手当をもらっている人は、タックス・リターンで払う税金が別の形で自分に戻って来ているということでもあります。オーストラリア内でも、手当に対する市民権者ではない永住権者への風当たりも厳しくなってきました。

数多くある中で、日本人に関わる代表的な政府手当は以下のようなものです。

  • 子どものいる家庭に支払われる「Family Tax Benefit」
  • オーストラリア人には定番の失業中の手当「Newstart Allowance」
  • 「Family Tax Benefit」に加え、低所得家庭や片親家庭のための子ども手当「Parenting Payment Partnered」と「Parenting Payment Single」
  • 24歳以下のフルタイムの学生のための「Youth Allowance」
  • 子どもが生まれた際の政府の産休補助「Parental Leave Pay」と「Dad and Partner Pay」
  • 25歳以上の大学などに通う人への手当「Austudy」
  • オーストラリアの政府年金「Age Pension」
  • 病気により働けない間の手当「Sickness Allowance」
  • 体の不自由な人を世話する人のための手当「Carer Payment」

上記に付随してもらえる「Rent Assistance」「Child Care Benefit」「Child Care Rebate」「Schoolkids Bonus」「Health Care Card」「Telephone Allowance」などもあります。これらは所得や資産により受給できるかどうか、受給額が決まります。

気を付けなくてはいけないのが、「Family Tax Benefit」など一部を除きタックス・リターンで申告する必要があることです。またセンターリンクとATOはつながっており、タックス・リターン申告し、実際の収入が確定すると調整が行われます。本来受給の権利がないほど稼いでいた場合は、後で返すよう通達が来ます。

センターリンクのウェブサイトから「Payment and Service Finder」で手当の検索ができます。


賀谷祥平
競馬騎手、Ezy Tax Solutions Pty Ltd代表取締役。豪州公認会計士、米国公認会計士、登録税理士。James Cook University MBA、University of New England会計学修士、上智大学経済学部卒。2001年上智大学在学中に、騎手を志し豪州の競馬学校に入学。03年、NSW州Coffs Harbour競馬場にて騎手デビュー。現在はNorth QLDで騎乗している。
Web: www.facebook.com/shoheikaya

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