国内コンピュータにランサムウエアの被害

「ウイルスの暗号は解読不可能」専門家

 インターネットを通じてあの手この手のサイバー犯罪が行われており、電子メールやフリーウエアに仕込まれたウイルス、フェースブックの「友達」申請や「あなたは新製品モニターに選ばれました」という誘いで金を出させるように仕向けたりなど様々な手口がある。もう一つ手強いのが「ランサム(身代金)ウエア」と呼ばれる種類のウイルスだ。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 これは、一見まともに見えるソフトウエアや電子メールに忍ばせてあることは他のウイルスと同じだが、感染するとコンピュータのハードディスクに記録されているファイルをハイジャックし、身代金を要求する。しかも手強い暗号がかけてあり、期限時間内にビットコンなどの「電子通貨」で振り込ませる。振り込みがなければファイルを消去すると脅迫する。支払いを確認後に暗号を通知するが、この暗号がエキスパートも解読不可能とさじを投げるほどで、金を払わずに暗号を解読してウイルスを消去することもできない。しかも、身代金は低額に設定されており、被害を受けたユーザーは警察に通報するより身代金を払ってさっさと済ませようと考えるようになっている。しかし、1件あたりの被害額は小さくとも被害総額では大きな額になると言われている。

 身代金をビットコンなどの電子通貨で払うと犯人はその電子通貨で様々な商品を買うことができる上に事実上追跡不能でもある。

 身代金支払いを拒否したユーザーもいるが、TAS商工会議所のマイケル・ベイリー氏の場合には事務所のデータを失うよりはと$US350を海外のハッカーに支払ったが、「IT専門家に相談したが、暗号解読には何週間もかかるだろうし、解読できるという保証もない」と語っている。

 豪競争消費者委員会のデリア・リカード副委員長は、「この2か月で被害の訴えが急増しており、今年に入って2,500件の訴えを受けた。被害総額も40万ドル程度になる。しかし、これは氷山の一角に過ぎない」と語っている。

 専門家は、「電子メールやよく知らないソフトウエアをインストールする時はよく注意すること。また、頻繁にバックアップを取り、オフラインで保存すること」を勧めている。
■ソース
Ransomware virus: Australians forced to pay as latest encryption virus is ‘unbreakable’, security expert says

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