豪州は南シナ海に艦艇派遣を―元外相発言



 中国が南シナ海の環礁で人工島や滑走路の建設を進めている問題で、労働党政権で外相を務めたギャレス・エバンス氏(オーストラリア国立大名誉学長)は、オーストラリアが独自に艦船を派遣するべきだと主張した。公共放送ABC(電子版)が10月20日、伝えた。

 エバンス氏はABCの番組で、中国が領有権を主張する環礁の12海里以内に艦艇を航行させる米軍の作戦を支持するとした上で、「オーストラリアも行うべきだ。必ずしも米国との共同作戦である必要はない」と述べた。同氏は、そうした行動が南シナ海全域を支配しようとする中国の野望を後退させることにつながると指摘した。

 ジュリー・ビショップ外相とマリース・ペイン国防相は10月中旬、米ボストンで米国のジョン・ケリー国務長官とアッシュ・カーター国防長官と豪米外務・国防相会談を行った。会談では、南シナ海問題について協議。中国が環礁に人工島を建設していることに「強い懸念」を表明し、この問題をめぐり両国海軍が協力することで一致した。在オーストラリア中国大使館はこれを批判する声明を発表している。

 ただ、ビショップ外相は、米国の作戦は現時点では「仮定の話」だとして、豪海軍艦艇の参加については明言を避けている。

 エバンス氏は労働党のホーク政権で法相、資源・エネルギー相、交通・通信相を歴任した後、1988〜96年に同政権とキーティング政権で外相を務めた。


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